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六代目山口組への移籍をめぐる「骨肉の発砲事件」か……大阪市内でも不穏な空気が蔓延

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トラック特攻が行われた大阪市生野区の現場

 神戸市西区の路上で銃声が鳴り響いた。1月29日、任侠山口組の直参である直系組織のトップが使用していた車両に銃弾が撃ち込まれたのだ。

 この事件発生当初から、関係者の間ではある武闘派組織の関与が噂されていた。そこに至るまでの、ある経緯があったからだ。

「この任侠山口組の直参には、六代目山口組系列組織から破門状が出ていたんだ。山口組分裂後、破門状や絶縁状が飛び交い、状が持つ重みは軽くなったかもしれない。だがその六代目山口組系列組織は、武闘派として知られたところ。なんらかの動きを見せるのではないかと警戒されていた」(六代目山口組関係者)

 任侠山口組の直参でありながら、なぜ、六代目山口組系組織から破門状が出されていたのか。ヤクザ事情に詳しいジャーナリストが解説する。

「もともとその幹部は、任侠山口組の二次団体だった秀誠会で若頭を務めていたという話です。しかし昨年10月、秀誠会が任侠山口組から、武闘派として知られる六代目山口組系の二代目兼一会に移籍することになった。その際、この幹部は任侠山口組残留を選択し、結果、任侠山口組の直参へと昇格しました。そのため昨年12月、兼一会傘下となった秀誠会は、この幹部に破門状を出したようです」

 結果、2月5日に前述した発砲事件に関わっているとして、兵庫県警へと出頭した二代目兼一会・秀誠会の本部長が逮捕されることになったのだ。

「分裂後、組員の移籍をめぐるトラブルは後を絶たない。最初に長野県で死者を出したのも、移籍による身内同士のトラブルが原因だったといわれている。そもそもの関係性が近ければ近いほど、移籍をめぐる仲間割れは骨肉の争いに近いものがあり、遺恨が残る。今回の発砲事件も、元は同じ組織の幹部間で起こったトラブルだけに、そういった背景が関係しているのではないか」(捜査関係者)

 移籍トラブルとおぼしきものといえば、2月7日にも大阪市生野区の住宅に軽トラックが突っ込む事件が起きた。

「突っ込まれ住宅には、任侠山口組から野内組(六代目山口組三代目弘道会傘下)へと移籍した有力幹部が最近になって住み始めていた。この幹部が移籍した際には、ほかにも任侠山口組で最高幹部を務めた組長や、40〜50名といわれる配下の組員らが野内組へと移籍している。今回の軽トラックによる特攻が、この移籍劇に起因しているかどうかは断定できない。事件前日には、その幹部は逮捕されていたのだ」(地元関係者)

 家主が不在であることをわかっていての特攻だったとすると、その目的は判然としない。ただ、この関係者によれば、現在大阪市内は各所できな臭い空気が漂い始め、組織同士の不協和音が流れ始めているというのだ。

「表面化していないだけに、いざこざは結構起こっていると聞く。特に最近では、六代目山口組系列組織がミナミを中心とした大阪市内で勢力を拡大させてきているようだ。特定の組織が勢力を誇示すればするだけ、それに反発する組織とのトラブルが起きるのは必然で、今後も今回のような事件が起き得る可能性があるのではないか」(捜査関係者)

 山口組の分裂騒動も4年目に突入し、表面上は沈静化しているといわれるが、この2つの事件からもわかる通り、予断は許されない状況だ。
(文=沖田臥竜/作家・元山口組二次団体幹部)

●沖田臥竜(おきた・がりょう)
元山口組二次団体最高幹部。2014年、所属していた組織の組長の引退に合わせて、ヤクザ社会から足を洗う。以来、物書きとして活動を始め、『山口組分裂「六神抗」』365日の全内幕』(宝島社)などに寄稿。著書に『生野が生んだスーパースター 文政』『2年目の再分裂 「任侠団体山口組」の野望』(共にサイゾー)など。最新小説『死に体』(れんが書房新社)が発売中。

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