ビジネスパーソン向け人気連載|ビジネスジャーナル/Business Journal
最近の販売状況と安く買うための商談方法
発売から5年以上を経過して以前に比べると売れ行きが下がりましたが、1カ月に1万1000台少々が販売され、日本車全体で見れば販売ランキングの上位に入ります。軽自動車なので多額の値引きは困難ですが、19年にフルモデルチェンジを受けること、N-BOXやスペーシアも検討していることを理由に、値引き額や下取り車の売却額を高めるように商談しましょう。
リセールバリュー/数年後に売却するときの価値
19年中にフルモデルチェンジを受けるので、数年後に売却するときには、少なくとも先代型になっています。中古車市場の流通台数も多いため、3年後の下取り査定額は新車時の40~45%でしょう。タントは基本的に人気車なので、買い叩かれる心配はないです。
これが結論!/このクルマの総合評価&コメント
★★★☆☆
スーパーハイトワゴンなので車内が広いのは当然ですが、左側の前後ドアを開いたときに得られる1490mmの開口幅はタントならではの特徴です。助手席を前側に寄せれば後席の空間が広がり、子どもと一緒に乗り降りしたりチャイルドシートに座らせたりする作業がしやすいです。その代わり、後席の座り心地は不満です。動力性能、走行安定性、操舵感などの走りも好ましくありません。
登坂路の多い地域のユーザーはターボ車を検討すると良いでしょう。最大トルクがノーマルエンジンの154%に達するため、1Lエンジンを搭載している感覚で運転できます。その一方で、燃費数値は93%なので悪化率が小さいです。しかも、ターボの価格は装備の違いを補正すると約6万6000円なので割安です。軽自動車のターボは、タントに限らずパワー不足を補う合理的なメカニズムなのです。
タントの問題は次期型の発売が近いこと。次期型の概要がわかった時点で、現行型が良いと判断したら、迅速に在庫車を買う手もあります(軽自動車は小型/普通車に比べて在庫車が多い)。このときには、最大級の値引きとディーラーオプションのサービス装着も商談できるでしょう。
(文=渡辺陽一郎/カーライフ・ジャーナリスト)