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村井英一「お金の健康法」

エコノミストやアナリストの株価予想が、いつも大きく“外れる”理由

文=村井英一/家計の診断・相談室、ファイナンシャル・プランナー
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 経済状況に変化がなく、同じ状況が続く相場なら予想は当たりやすくなります。しかし、大きな変動があった時や急な方向転換には、大きく予想を外してしまうことになります。このような、大きな、急な変化というのは、相場が上昇する時よりも下落する際に起きることが多いものです。株式投資で暴落を回避するのが難しいわけです。

 景気指標を見ながら、今後の経済状況を先読みして投資戦略を考えている人もいるでしょう。指標が公表された途端に株価が動くこともあります。しかし、たいていの経済指標は2~3カ月前の時点での調査に基づいています。常に最新の指標をチェックしていても、過去を見ながら判断していることには変わりありません。

結局、相場観を左右しているのは…

 景気の状況を示す指標は数多くあり、改善を示す指標と悪化を示す指標が混在していることは少なくありません。また、同じ数値に対しても、それをプラス要因と判断する人とマイナス要因として考える人がいて、それによって今後の見方も正反対になります。往々にして、今後の株式市場に楽観的な人は、良い指標に目を奪われやすく、悪い指標を過小評価しがちです。その結果、いつも強気な発言ばかりしてしまいます。悲観的な人はその逆です。

 相場予想は、専門家でも冷静に判断するのが難しく、その人の生まれ持った性質(プラス思考なのか、慎重派なのか)の影響から逃れることはできないようです。結局、相場観を左右しているのは、その人の性格だといっても言い過ぎではないでしょう。

 これは、エコノミストやアナリストといった、市場の専門家に限りません。個人投資家でも、投資判断に大きく影響しているのは、その人の性格です。ネットや雑誌など、いろいろな媒体から情報を収集しますが、最終的な判断を左右しているのは、生まれ持った性質だったりします。それだけに、投資判断をする際には、自分自身の性格をよく考慮することが大切です。よく検討して冷静に判断したつもりでも、その投資判断には自分の性格によるバイアス(偏り)があることを認識しておく必要があります。
(文=村井英一/家計の診断・相談室、ファイナンシャル・プランナー)

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