話を詰め込みすぎ?

 そして第6話でメインとなったのは、“健康被害に対する集団訴訟の代理人”の座をかけて戦う、多田征大(小泉孝太郎)たちと車いすのやり手弁護士・三栗谷剛(春風亭昇太)の攻防戦だ。多田は一時的に三栗谷に仕事を奪われてしまうも、三栗谷が訴える相手企業とつながっていることや、関連企業の顧問弁護士の座につくために今回の訴訟を利用しようとしていることを突き止め、仕事を取り返す。さらには想定額以上の賠償金を得ることにも成功したかにみえたが、実はすべてが三栗谷の戦略であり、それにハマった多田たちは本来とれるはずの20億円を取り損ねてしまう。

 しかし、壮大な結末も話を詰め込みすぎたためか、一方的に三栗谷がネタばらしをするだけで終了。そのため「今回はなんか雑じゃない?」と感じた人もいたようだ。

 そのうえ、今回はついに多田が杏子に「好きだ」と告白するシーンもあった。実際は、杏子の電話を受けた壮一郎がその告白を聞いてしまったのだが、たったの1話にこれでもかというほど話が盛り込まれており、今回ばかりは「いつもよりも、つまらなかった」「話がよくわからなかった」という声が出ていた。

 壮一郎の政治がらみの事件に迫る一方で、今後は張られていた伏線の回収も始まっていく予感。それだけに、今後は多田と杏子の弁護士事務所の話についてはあまり描かなくてもいいのではないだろうか。どれもこれもと欲張ってしまうと、今回のように必ずどこかにひずみができてしまうはず。ドラマとしての評価はかなり高いだけに、焦って物語の崩壊ということだけは避けてほしいものだ。
(文=絢友ヨシカ/ライター)

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