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安倍政権、突然の「北方領土返還」封殺に住民が怒り爆発…「不法占拠」「固有の領土」削除

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返還大会の後退姿勢に不信感を持つ得能宏さん

消された「固有の領土」「帰属」という言葉


 2月6日の国会で安倍首相は、これまで自らも強調してきた、「過去、一度も外国の領土になったことがない」という意味の「固有の領土」の言葉を一切、使わなかった。それを国民民主党の大塚耕平代表代行に追及されると、「あの、4島の主権は」としどろもどろ。それでも「固有の領土」という言葉を使わない姿を晒した。いつの間にやら、言い続けてきた「4島の帰属の問題」の「帰属」すら、首相の口から消えている。

「日露で大枠合意を目指す」とする6月の大阪でのG20で再びプーチン大統領と相まみえる安倍首相は、「ウラジミール」とファーストネームで呼ぶ「親密さ」を自慢する。だが敗戦からわずか10年ほどで日ソ交渉をしていた鳩山一郎首相や河野一郎農相は当時、日本人にとって今よりはるかに「恐い国」という印象だったソ連のフルシチョフ第一書記やブルガーニン首相をファーストネームで呼べただろうか。それでも歴史に残る大仕事を残したのだ。北朝鮮による拉致問題解決も難しくなった安倍首相が模索するのが、「日露平和条約で名を残す」なのだろう。

 とはいえ、1956年の日ソ共同宣言には国後、択捉両島のことは一行も書かれていない。これをベースに交渉している日本政府だが、2島だけ進めているのか、2島プラスアルファなのか、4島なのか、一切明らかにしない。平和条約とは戦争状態の終結に加えて国境線を画定することが必須条件だが、首相はそれなしに進めようとしているのか。

経済支援だけ取られ「マイナス」


 もはや2島か、4島かというレベルの問題だけではない。何の成果もなかった昨年11月と今年1月のトップ会談についてロシア外務省の次官は「島の帰属については交渉でまったく出ていない」と仰天発言をした。「ロシア流揺さぶり戦術」との楽観論もあるが、そうは聞こえなかった。「外交上の秘密」を錦の御旗にまったく中身を明かさない姿勢は、「成果ゼロ」でも逃げを打つことだけを考えているように見える。

 いや、ゼロならまだいい。行き過ぎた「相手への配慮」に付け込まれて、1島も戻らずに経済支援など取られるだけ取られる「マイナス」にもなりかねない。そうなっても、もちろん政府はごまかすだろうが。世界に冠たる「外交の安倍」ゆえに、筆者の杞憂に終わることを願いたい。
(写真・文=粟野仁雄/ジャーナリスト)

根室市内の啓発看板

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