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我が子をお金で困らせないための、元メガバンク支店長の「お金の教育術」(3)

子どものおねだりは「プレゼン」で説明させろ…マネーリテラシーの高め方

文=編集部
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子どものおねだりは「プレゼン」で説明させろ…マネーリテラシーの高め方の画像1『あなたと子どものお金が増える大金持ちの知恵袋30』(集英社/菅井敏之)

 21世紀の子どもの教育において必須ともいえるのが「マネーリテラシー」だろう。ベストセラーとなった『LIFE SHIFT』(東洋経済新報社)で提示されているように、「人生100年時代」に突入し、今までの人生プランは通用しなくなっている。

 しかし、学校では「お金」について教えてくれることは少ない。ならば、将来子どもが困らないように、家庭で子どもにお金の教育をすべきだろう。そこで親が読んでおきたいのが『あなたと子どものお金が増える大金持ちの知恵袋30』(集英社)である。

 元メガバンク支店長で「お金の町医者」として全国の講演会で講師として活躍中の菅井敏之さんによって書かれた本書は、富裕層が子どもにどんなお金教育をしているのかをもとに、一般の人も身につけておきたい、子どもが将来お金に困らない教育法、そして考え方を教えてくれる。

 本連載では4回にわたって、菅井流「マネー教育法」の概要を紹介していく。第3回は、本書の内容の核である「家庭を企業体と考える」ということについて深入りしていく。第1回、第2回でも少し触れているが、これはある意味で最強の「マネー教育」といえるのだ。

家族で夢を語り合い「事業計画」を練ろう

 本連載第1回で、子どものお金の教育において「経営者目線」を身につけることが大事だと説明した。そして、「定額お小遣い制」というサラリーマン感覚を植え付けてしまう家庭習慣をNGとしたのを覚えているだろうか。

 実は、「経営者目線」を身につける上でもうひとつ重要なことがある。それは、家庭をひとつの「企業体」と捉え、家族全員で「家庭を経営していく」という感覚を身につけさせることだ。

 自分は「お客様」ではなく、家族の収益を支えるひとりである。「お給料をもらう側」ではなく「給料を生み出して渡す側」の発想を持たなければ、経営陣のひとりとして失格だ。

 しかし、子どもに家族経営の一端を担わせるのは大変ではないかと思ってしまう親も多いはず。そこで、菅井さんはいくつかの方法を伝授してくれる。

 まずは、「家族の事業計画書」をつくるというものだ。「事業計画書」とは言い方が固いが、要は「ライフプラン」のこと。家族の10年後、20年後がどのようになっていたいかを「見える化」し、そうなるためには何が必要か、今から始めるべきことは何か、準備しておくべきことは何かを考える。また、家族の全体像だけでなく、それぞれの未来についてもプランを練ろう。

 もしかしたら、これは「夢を語り合う」ことに近いのかもしれない。オープンに「事業計画」を話す機会は、子どもにとっても重要なこと。そして、何より「子どもも大人も未来のことを計画するのは楽しいもの」と菅井さんは指摘する。

 さらに、事業計画を練るときには、その計画を達成するためにどの程度お金が必要かということも考えておかないといけない。子どもの進学時期、自分の定年時期、そのときに必要なお金の額。未来を「見える化」することで、次のフローである「経営会議」に進むことができるのだ。

BusinessJournal編集部

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