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石原結實「医療の常識を疑え!病気にならないための生き方」

堀ちえみ、池江璃花子…若い人の「がん」罹患が増えている原因

文=石原結實/イシハラクリニック院長、医学博士

 私が35年前に設立した伊豆高原にある、「人参ジュースによって断食を行う施設(ヒポクラティック・サナトリウム)」には、元首相4人、元厚相はじめ、20人以上の閣僚経験者、50人を超える国会議員、有名俳優やスポーツ選手、大企業の社長から主婦、学生さんまで多種多様の人がやってこられた。最近は医師の方々も多く来られる。設立当時は周囲から白眼視されていたが、35年もの間、運営を続けてこられたのも、人々が飽食からくる体調不良を本能的に悟り、「空腹」を求めてやってこられるからだろう。

「空腹」の効能

「空腹(絶食)」の効能が近年、科学的に種々明らかにされている。

(1)sirtuin(長寿)遺伝子の活性化……2000年、米国マサチューセッツ工科大学のレオナルド・ガレンテ
(2)胃からグレリンの分泌……海馬の血行をよくし、ボケを防ぎ、記憶力をよくする
(3)autophagy(自食作用)……空腹(絶食)時に人体60兆個の各々の細胞の中の老廃物、毒物、ウイルスなどが自らの力で処理(自食)される(2016年、大隅良典博士に与えられたノーベル生理学・医学賞)
(4)apotosis(がん細胞の自殺)……「空腹(絶食)」「発熱」により、体内のがん細胞の「自殺」がうながされる

「若者」よ、毎日空腹の時間をつくり、がんをはじめ、種々の生活習慣病を防ぐべきだ。

「1日3食」は多すぎる。1日3食食べて、よく運動し、肥満もなくて、血液検査値の異常が見られない人は3食でもよいだろう。しかし、ほとんどの人になんらかの異常があるはずだ。

 よって、2食以下を心がけるべし。1日1食で活躍されている人には、オバマ前米大統領、プーチン露大統領、タモリ、北野武、ドクター中松、ドクター南雲、三枝成彰、千葉真一各氏ら錚々たる人たちがいらっしゃるのだから。

舌がんの原因

 さて、「舌がん」に話を戻す。

 国立がん研究センターによる2017年のがん死者数は37万3334人で、そのうち口腔・咽頭がんは7454人だった。舌がんの原因は、

(1)飲酒・喫煙……アルコール、紫煙に含まれる化学物質
(2)虫歯……細菌より分泌される有害物質
(3)歯並不正、合わない義歯による物理的刺激

などが要因と考えられているが、ほかのがん同様、「原因不明」が「主な原因」である。

石原結實/イシハラクリニック院長、医学博士

石原結實/イシハラクリニック院長、医学博士

1948年長崎市生まれ。長崎大学医学部を卒業後、血液内科を専攻。「白血球の働きと食物・運動の関係」について研究し、同大学大学院博士課程修了。スイスの自然療法病院B・ベンナー・クリニックや、モスクワの断食療法病院でガンをはじめとする種々の病気、自然療法を勉強。コーカサス地方(ジョージア共和国)の長寿村にも長寿食の研究に5回赴く。現在は東京で漢方薬処方をするクリニックを開く傍ら、伊豆で健康増進を目的とする保養所、ヒポクラティック・サナトリウムを運営。著書はベストセラーとなった『生姜力』(主婦と生活社)、『「食べない」健康法』(PHP文庫)、『「体を温める」と病気は必ず治る』(三笠書房)、石原慎太郎氏との共著『老いを生きる自信』(PHP文庫)、『コロナは恐くない 怖いのはあなたの「血の汚れ」だ』など、330冊以上にのぼる。著書は韓国、中国、台湾、アメリカ、ロシア、ドイツ、フランス、タイなど世界各国で合計100冊以上翻訳出版されている。1995~2008年まで、日本テレビ系「おもいッきりテレビ」へのレギュラー出演など、テレビ、ラジオ、講演などでも活躍中。先祖は代々、鉄砲伝来で有名な種子島藩の御殿医。

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