人気の新興開発地に潜む落とし穴

――東京23区で地盤が弱い地域はどこでしょうか。

山本 江東区、中央区、墨田区、荒川区、江戸川区、台東区、足立区、葛飾区の順番で地盤が悪いです。特に江東区の豊洲、中央区の月島、江戸川区の葛西など湾岸部は危険度が高いです。一般的に城東地区は地盤リスクが大きいのですが、不動産価格は上昇傾向にあり、地盤の良し悪しと不動産の実勢価格がリンクしていないことが問題です。

 また、新興開発地が多いですが、「新しく開発された地域はいい地域だ」という思考を変える必要があります。古くから人が住んでいる地域のほうが地盤は良いのです。ただ、人が新しい土地に引き寄せられていく気持ちもわかります。住宅を購入する世代は主に30~40代ですが、開発されたばかりなので“よそ者感”が少ないことも理由のひとつでしょう。

 ちなみに、私はマイホームを購入する際に、縄文時代には貝塚、江戸時代には武家屋敷があった土地を選びました。数千年前からの高台で、400年前から宅地利用されていた場所です。地盤調査専門会社の社長が地盤リスクの高い土地に住んでいては話になりませんし、家族と住宅の資産価値を守るための選択です。

――逆に、都内で地盤が良いのはどこでしょうか。

山本 良い順に、国分寺市、西多摩郡瑞穂町、小平市、小金井市、立川市、武蔵野市、西東京市、清瀬市、武蔵村山市、東久留米市となります。いずれも武蔵野台地に位置している点が大きいです。23区では、練馬区、杉並区、豊島区がトップ3ですが、東京全体のなかで見ればさほど高くはありません。これらの地域であっても、人工造成地や田んぼ、谷や川沿いは避けるべきでしょう。

 弊社では、都内の各自治体別に、緑(80点以上、安全)、黄(55点以上、普通)、赤(55点未満、注意)に区分した地図も公表しています。

東京23区、地盤の固い&弱いエリア・ランキング…ワーストはタワマン乱立の江東区の画像2

 東日本大震災の発生後、同じ都内でも地盤の悪いところから良いところに引っ越した人もいます。今後、不動産の購入などの際に地盤リスクを考慮することは大切です。

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