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ホンダ、したたかな大量解雇策…英国のEU離脱利用、生産撤退という“リストラ”断行

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ホンダ・シビック(「Wikipedia」より/Navigator84)

 ホンダが英国ウィルシャー州スウィンドン市にある工場の閉鎖を決めた。英国が国民投票でEU離脱(ブレグジット)を決めてから、自動車メーカーが英国内にある工場の閉鎖を決定したのは初めて。英政府も落胆の色を隠せない状態で、ホンダに続いて生産拠点を閉鎖する動きが相次ぐことを警戒する。ホンダが他社に先駆けて英国工場の閉鎖を決めた理由は何か。

「今回の内容はグローバルでの生産配置と生産能力の適正化、それと電動化を加速させるために実施するもの。また、今回発表したタイミングは次期『シビック』の生産拠点を決定するためであり、今回の発表内容はブレグジットとは関係ない」

 2月19日午後5時から東京都港区にあるホンダ本社で開いた記者会見で、八郷隆弘社長は、英国とトルコでの現地生産から撤退するなど、四輪車生産体制の見直しを説明した後、わざわざ一拍置いて、英国工場の閉鎖はEU離脱が理由ではないと強調した。

 3月29日のEU離脱が迫るなか、英議会でEU離脱に関する協定の承認は得られておらず、EUとの離脱案修正協議も難航している。このままでは「合意なき離脱」となってしまう可能性も高まっている。その場合、英国に工場を持つ自動車メーカーはEUへの自動車の輸出に10%の関税が課せられるほか、EU域内から調達する部品の通関手続きに時間を要して、部品不足で自動車生産に支障が及ぶ恐れも取り沙汰されている。

 このため、自動車各社は対応に乗り出している。合意なき離脱となった場合、トヨタ自動車やBMW、ジャガー&ランドローバーなどは、混乱を避けるため、4月に一時的に英国での生産を停止することを決めている。日産自動車は欧州向けSUV「エクストレイル」の次期モデルを英国で生産することを2016年に発表していたが、今年2月にこれを撤回、次期モデルは日産自動車九州で生産することを発表した。フォード・モーターは英国でのエンジン生産からの撤退、BMWは一部の生産をオランダへ移管することをそれぞれ検討。ジャガー&ランドローバーは英国を中心に4500人の人員削減を検討している。

生産能力削減の一環

 そしてホンダは英国とトルコでの完成車生産を21年中に終了して、欧州での現地生産から撤退することを発表した。離脱まで2カ月を切ったなかだけに、記者会見では幾度となくEU離脱の影響かと問われたものの、八郷社長は生産能力の最適化と電動化対応が理由で「ブレグジットは考慮していない」と断言した。しかし、英国営放送のBBCを含め、ホンダの英国撤退はEU離脱と関連付けて報じられた。

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