「疑問に思うのは『どういうインフラなのか』ということ。確かになんでも揃っていて便利で、誰でも手軽に利用できる。そういう意味でインフラとしての役目を果たしているのはわかりますが、非常時に帰宅困難者を受け入れたり地域の見守り隊になったりするというのは現実的に考えて難しい。そのための準備もしていなければ、訓練も受けていないわけですから。『やるならちゃんとやりましょう』ということで、私は非常時の備えについて本部に提案したことがあります。備蓄の量や簡易トイレの用意などについて相談したのですが、本部は一切動かない。お金を出したくないんです」(同)

 三井氏は、大型台風の際に本部社員から「避難勧告が出ても、先に逃げないでください。この地域で最後に避難するのはオーナーさんですからね」と言われた経験を持つ。近くにはたびたび大雨で氾濫する川があるにもかかわらず、だ。当初は社員の言葉を真に受けて店を開けていた三井氏は、夜に見回りに来た消防団員に「訓練を受けた我々がいるわけですから。ここに残る必要はありません」と言われ、ハッと我に返ったという。

 三井氏が「犠牲者はさらに増えていく恐れがある」と懸念するコンビニオーナーの処遇が改善される日は来るのだろうか。
(文=編集部)

『コンビニオーナーになってはいけない 便利さの裏側に隠された不都合な真実』 これは現代の奴隷制度なのか? なぜかYou Tubeからすぐに削除される動画『衝撃!コンビニの現場』をもとに、その苛酷な実態を取材。絶対に知られたくない、現代ニッポンのリアルがここにある! amazon_associate_logo.jpg