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ニンテンドーラボ大爆死の“想定外の理由”…透ける任天堂の圧倒的にしたたかな戦略

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 こうしてラボは販売不振の一途をたどることになったわけだが、任天堂はユーザーだけでなく販売店の声にも耳を傾けるべきだったのかもしれない。

それでも任天堂が他社の追随を許さない理由

 予想外の苦戦を強いられているラボだが、「それでも任天堂は盤石」と吉田氏は言う。そこには、老舗としての強みと他社にはない戦略があるからだ。

「現在のゲーム機メーカーで子ども向けに商品を出しているのは任天堂だけです。これは、子どものときから任天堂のキャラクターやゲームを刷り込み、一生かけて親しんでもらおうというディズニーのような戦略で、いわば未来への投資。ラボのようなとがった商品が失敗しても、その“黒歴史”が将来的にカルト的な人気を呼ぶということを体験的にわかっているのも強みですね」(同)

 任天堂は知的財産を生かしたキャラクタービジネスに力を入れており、『スーパーマリオブラザーズ』の映画化や、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンに新エリア「SUPER NINTENDO WORLD」をオープンさせるなど、ゲーム以外にも手を広げている。

「任天堂には、マリオをはじめ多くの人気キャラがいます。これはライバルのソニーやマイクロソフトには絶対に真似できないことです。今後も新たなゲーム機ができればシリーズものを何度も焼き直してリリースし、昔の作品は『クラシック』として売り出すなど、同じものを手を変え品を変えて販売するでしょう。そのような利益率の良いコンテンツがたくさんあるため、ラボのような挑戦ができるのだと思います」(同)

 ラボのような革新的な取り組みを見せる一方で、実は手堅い商法を展開している任天堂。まさに、隙のない経営戦略といえそうだ。人気のキャラとコンテンツを抱えている限り、任天堂の成長は“コンティニュー”し続けるのだろう。
(文=沼澤典史/清談社)

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