マンションは売れ行きが悪いときほど「買い」の理由…購入1年後に1000万円超の値上がり益も
物件価格が確実に上がる場合とは?
不動産の場合、売れているか売れていないかは投資の成功とあまり関係ないことは理解いただけただろう。だからこそ、自分が買うことと他人が買うことを分けて考えたほうがいい。その意味で、「子どもが小学校に上がる前に」とか「結婚を機に」といった理由で買うほうが健全であると私は思う。
しかし、いつのタイミングでも物件価格が上がる理由を客観的に把握しておいたほうがいい。なぜなら、自宅購入はひとつしかできないので、失敗すると取り返しがつかないことになるからだ。
たとえば、一番わかりやすい事例は鉄道が延伸して新駅ができるといった事態で、過去に大きく値を上げている。品川駅に新幹線が停まるようになり、リニア新幹線の始発駅になると決まると資産価値は上がるものだ。このほか、相続税対策でタワーマンション節税がはやり始めたように、タワーは通常物件よりも2割以上値上がりした。こうした、人に説明しやすい因果関係を見つけて自宅を投資と見立ててやっていけば、リスクが少なく、成功への近道になるのだ。
(文=沖有人/スタイルアクト(株)代表取締役、不動産コンサルタント)
【※1】
「住まいサーフィン」