ドワンゴ「ニコ動」凋落、会員流出で巨額赤字に…経営統合相手カドカワのお荷物に

ドワンゴ株式の評価損を計上して赤字に転落

 ドワンゴの18年4~12月期の単独決算は、悲惨というほかない。売上高は197億7800万円、営業利益は31億3200万円の赤字、当期利益は63億3400万円の赤字となった。

 18年11月にリリースしたスマホ向け位置情報ゲーム「テクテクテクテク」は、開発に数年かけた超大作。低迷する業績を浮上させると期待されていた。19年3月期に売上高50億円、営業利益25億円の野心的な計画を立てた。しかし、18年4~12月期の「テクテクテクテク」の売り上げ(課金収入)は、わずか900万円。8億600万円の赤字となった。

 ドワンゴは19年3月期に赤字決算が見込まれるため、固定資産の減損損失37億9900万円を特別損失として計上する。それに伴いカドカワは、ドワンゴ株式の評価損149億500万円を特別損失として計上することとなり、業績予想を下方修正した。

 カドカワの19年3月期の売上高は2070億円(期初予想比10.4%減)、営業利益は19億円(同76.3%減)、当期純損失43億円を見込む。当初純利益は54億円の黒字を見込んでいたが、ドワンゴの不振で一転して赤字に転落する。

 かくして、角川氏と川上氏の異色コンビによる「日の丸プラットフォーム」計画は、結果を出せないまま終わることになった。米ネットフリックスなど動画配信サービスの台頭による「動画戦国時代」の戦いに敗れた格好だ。

ドワンゴの資本金1億円

 ドワンゴは2月25日、「資本金の額の減少公告」を同社サイトに掲載。資本金を105億1630万2000円減らし1億円とするとした。減資についての株主総会の決議は2月13日に終了しており、効力の発生日は3月29日。夏野氏への社長交代のタイミングで減資を決めた。

 夏野氏は社外取締役を多数兼務している。具体的には、セガサミーホールディングス、トランスコスモス、グリー、日本オラクルなど上場企業7社の社外取締役を務めている。クールジャパン機構(海外需要開拓支援機構)の社外取締役でもある。

 カドカワグループでは、KADOKAWA取締役、ムービーウォーカー会長、ブックウォーカー取締役。そして今度はドワンゴの社長だ。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特別招聘教授でもある。

 これほど多くの社外取締役を兼任していながら、さらにドワンゴの再建ができるのかが注目される。
(文=編集部)

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