ビジネスパーソン向け人気連載|ビジネスジャーナル/Business Journal
かつてはハイブリッドカーといえばプリウスが代表格で、ほかの選択肢が少なく、「とりあえずプリウスを買っておけば安心」という状況だった。ところが、昨今はトヨタの人気車種だけを見てもコンパクトカーの「アクア」にミニバンの「シエンタ」や「ヴォクシー/ノア」、セダンの「カローラ」、そしてSUV(スポーツ用多目的車)の「C-HR」とハイブリッドモデルが数多く存在。プリウスを選ばなくても、魅力あふれるハイブリッドカーが選べる状況へと変化しているのだ。
プリウス販売台数減の理由。それは、ハイブリッドカーが増え、プリウス一極集中ではなくなったこと。すなわち、ハイブリッドカーの一般化と繁栄が招いた結果なのである。もはや、ハイブリッドカー市場は「ハイブリッドカーの元祖」というだけでは勝負できない環境といえるだろう。
(文=工藤貴宏/モータージャーナリスト)