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ただし、実はあくまでも“マイナーチェンジ”である。あるいは、車種追加といっていい。なぜなら、今回ドライブした「新型デリカD5」と「現行型デリカD5」は併売されるからだ。つまり、新型であって新型ではない。
「おっしゃる通り、製品改良です。しかし、新型といっても差し支えないほど手を加えています」
大谷氏は、そういって頭をかいた。公式には型式が変わらないので、新型ではないのである。
そもそも、「新型=フルモデルチェンジ」と「改良=マイナーチェンジ」という定義が曖昧になりつつある。個人的な見解では、型式が新しくなるのがフルモデルチェンジであり、型式が共通ならばどれほど大幅に手を加えてもマイナーチェンジだと解釈している。
それにもかかわらず、最近はちょっとした改良でも「新型がデビューしました」と宣伝される。僕ら専門家が得られるプレスリリースでも、わずかなフェイスリフトでも“新型”と語られるのが“常識”になりつつある。
新聞に挟まれるチラシでも、毎週のように“新型”の文字が躍る。「いや、それって“新型”ではなく“マイナーチェンジ”でしょ」とツッコミを入れたくなるほど、“新型”の文字が安易に氾濫しているのだ。
もっとも、今回デビューする三菱デリカD5だけは例外でもいいとさえ思った。形式的には改良だが、新型と名乗るのが相応しいほど進化しているからだ。いっそのこと、「デリカD5.5」と名乗れば良かったのに、と思う。
(文=木下隆之/レーシングドライバー)
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