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杉江弘「機長の目」

ボーイング新型機・墜落事故続発…あり得ない新システム、航空会社へ説明不十分が原因か

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 このようなことは、これまでの航空機ではあり得ないことであり、世界中のパイロットは誰も経験していないはずである。この新しいシステムとロジックを、ボーイングが正しく航空会社とパイロットに知らせていなかったことも、事故を防ぐことができなかった原因の一つである。パイロットが知らないで、離陸後にいきなり今回のようなトラブルが発生したら、どんな優秀なパイロットでも回復不可能となっても不思議ではない。私自身もこのような人間工学に反したシステムが加わった航空機は、怖くてとても操縦できないと思う。

原因がわかるまで運行停止を求める

 何度も言うが、手動操縦中に水平安定板が機首下げに自動的に動くなどということは、今までパイロットが経験したことのない領域である。したがって、このシステムの改修が終わるまで絶対に飛ばせてはならない。今のままでは、いつまた第3の事故が起こっても不思議ではない。

 現在、ブラックボックスも回収されており、今後は米国家運輸安全委員会(NTSB)が調査に入ることになるので、その中間発表に注目したい。NTSBは独立性を持ち、さまざまな利害にとらわれずに真相を解明してくれる組織だからである。調査の結果、2つの事故に共通する事故原因が特定されることに期待したい。
(文=杉江弘/航空評論家、元日本航空機長)

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