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日産・スカイラインの乗り心地が残念だ…もはやBMW3のライバルではなくなった理由

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現行スカイラインの全長は、新型3シリーズより100mm長い

いまでは古さを感じさせるスカイライン

 それでは、BMW3シリーズのライバルとして持ち込んだ日産・スカイラインはどうか? 現行型である13代目のスカイラインは、2014年2月に3.5LV6エンジン+モーターを組み合わせたハイブリッド車が登場。遅れて5月に今回試乗したBMW3シリーズと同じ2Lターボエンジンが追加された。ちなみにこのターボエンジンは、ダイムラー製となる。今回試乗したスカイラインは、2Lターボエンジンを搭載した最上級グレードの200GT-t タイプSPで、車両本体価格は471万3120円で、BMW330i Mスポーツとは約160万円の価格差となる。しかし売れ筋となるであろうBMW320iならば、523万円とわずか約51万円差までグッと縮まるのである。

 スカイラインのボディサイズは全長4815mm×全幅1820mm×全高1450mmで、3シリーズより全長が100mmスカイラインのほうが長く、その他はほぼ同じとなっている。そして搭載する2L直列4気筒ターボエンジンは最高出力211ps、最大トルク350Nmで、出力は320iと330iの中間となっている。

 すでに登場から5年が経過しているものの、スカイラインはマイナーチェンジなどが行われておらず、アップデートがほぼなされていない。その結果、アナログメーターとセンターコンソールに設置されたツインモニターという組み合わせが、新型3シリーズと比べるとかなり古さを感じさせる。コントロール性は問題ないが、いかにもデジタル化の過渡期に登場したという雰囲気が、現在となっては気になる部分だ。

アナログメーターと、センターコンソールに設置されたツインモニターという組み合わせ

電子デバイスの味付けが強すぎるスカイライン

 実際に走行してみると、同じ2Lターボエンジンなので、加速能力には遜色がない、しかし排気音が、3シリーズはドライバーを高揚させるサウンドなのに対して、スカイラインはノイズ感が強いのも残念なところだ。そしてもっとも差を感じたのが乗り心地。同じ19インチ+ランフラットタイヤの組み合わせなのだが、ランフラットタイヤを履きこなしていない感じで、ゴツゴツとした路面からの衝撃がダイレクトに伝わる硬めの乗り味となっている。これでは、フツウのセダンをスポーティに仕立てた乗り味の硬いクルマ、という印象が拭えなかった。

 BMW3シリーズが高い走行性能が魅力のスポーツセダンなのに対して、スカイラインがスポーティな走りが楽しめるセダンという差となったのは、2001年に登場した11代目スカイラインから路線変更したことが大きい。もともとスカイラインは日本専売モデルだったが、もともとはコンセプトカーだったXVLを、日本ではスカイライン、海外ではインフィニティG35とグローバルモデルとした。さらに搭載するエンジンを直列からV型に変更。ローレルやセフィーロなどと合併させることで、ボディサイズも大型化され、それまでのスカイラインの美点であった高い運動性能は影を潜めてしまったのだ。

 つまり、まさにこのモデルから、スカイラインとBMW3シリーズはライバルではなくなったといえるのではないか。しかも最新型に乗ってみると、運転支援システムの差こそ小さいものの、走りという点では大きく差が開いてしまっている。これは、電子デバイスの味付けの差にも思われ、3シリーズではそれが控えめなのに対し、スカイラインはかなり前面に出ているように感じるのだ。この味付けが、運転する楽しさをスポイルしているのだ。ゴタゴタ続きの日産だが、もう一度、スカイラインという名前が輝くようなクルマをつくってもらいたいものである。
(文=萩原文博/自動車ライター)

現行スカイラインは、走りにおける電子デバイスの“味付け”が少々前面に出すぎか

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