NEW

“独裁企業”日産、ゴーン氏と西川廣人社長は同罪…ゴーン氏が日本人を舐め切っていた証拠

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 塩路は独裁体制をつくった。1983年8月、記者会見し、『英国に工場をつくることに反対する』と主張した。海外進出計画に労組が公然と異を唱えたことに11代目社長の石原俊は激怒した。塩路は組合の則を越えてしまったのだ。

 謀略の応酬の果て、石原は塩路の追い落としに成功。日産の新たな独裁者となった。

 川又、塩路、石原の3人はそれぞれ独裁的な権力を手にするために、激烈な社内抗争を勝ち抜いてきた。人事をエサにした懐柔工作は当たり前。怪文書が飛び交い、社内は疲弊した。

 特に、塩路と石原の対立は、経営の混迷をもたらした。1999年、経営破綻直前まで追い込まれ、ルノーの軍門に下る遠因となった。

 日産の救世主として登場したカルロス・ゴーンも、絶対的な権力者となり、会社を私物化。ほしいままに収奪した。ゴーンも人事権と予算権を握り、独裁者として君臨した。それは、川又、塩路、石原がやってきたことと相似形だが、日産がグローバル化した結果、ゴーンの権力は海外にまで及んだ」

「ゴーンの行状で際立っているのは、報酬などをめぐる疑惑がベルサイユ宮殿での自らの結婚披露宴費用の流用などを除き、ルノーでは起きず、日産とオランダに設立された日産・ルノーの共同出資会社、日産・三菱自動車の共同出資会社に限られていることだ。ゴーンは日本人を舐め切っているのか」

「一つだけはっきりしていることがある。日産のガバナンス(企業統治)は取締役会から業務執行のあらゆる局面で機能不全に陥っていたということだ。

 その意味では、“ミニ・ゴーン”、あるいは“ゴーン・チルドレン”とされる西川廣人はゴーンとほぼ同罪である」

「圧倒的なパワーをもつ権力者があらわれると、圧倒されてしまう。長い物には巻かれろ。権力、権限をもつ者、強い者に逆らっても得にならない。言うなりになるしかない。権力に従順になる(日産の)社風が権力者を生みやすい土壌となっている」

 著者の有森氏は「これからも、川又、塩路、石原、ゴーンに連なる“独裁のDNA”は脈々と生き続ける」と言い切る。本書は「日産の正史(社史)から消された『裏面史』である」と結んでいる。
(文=編集部)

“独裁企業”日産、ゴーン氏と西川廣人社長は同罪…ゴーン氏が日本人を舐め切っていた証拠のページです。ビジネスジャーナルは、企業・業界、カルロス・ゴーン塩路一郎川又克二日産自動車石原俊西川廣人の最新ニュースをビジネスパーソン向けにいち早くお届けします。ビジネスの本音に迫るならビジネスジャーナルへ!

Ranking
  • 企業・業界
  • ビジネス
  • 総合
BJ おすすめ記事