永田町の「謎」 現役議員秘書がぶっちゃける国会ウラ情報

片山さつき、永田町で“ナチュラルメイク待望論”広まる…自民・二階幹事長の“衰え”は演技?

片山さつき内閣府特命担当大臣(写真:西村尚己/アフロ)

 国会議員秘書歴20年以上の神澤志万です。

 いよいよ、平成31年度予算成立のメドが立ってきました。3月25日に行われた参議院予算委員会の集中審議はNHKで中継されたので、注目した方も多いかと思います。

 少し前ですが、3月6日の夕方、日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告が保釈されました。この日も、参議院では予算委員会が、衆議院では常任委員会の審議が行われていて、私たちはテレビを見る余裕もなくバタバタでした。

「神澤さん、ビートたけしは絶対にゴーンのマネしますよね!」

 夜に差し入れのお菓子を持ってきてくれた若い秘書が笑っていました。

「え?」

 私は全然知らなかったのですが、ゴーン被告が保釈のときになぜか作業着にマスク姿で、かえって悪目立ちしていたのですね。これについては、弁護団の高野隆弁護士が「私の責任」とブログで謝罪しています。この作戦は結果的には失敗でしたが、変装させてでもマスコミにわからないように静かに移動させてあげたいという弁護士の気持ちはよくわかります。

 それにしても、作業着はおもしろかったですが残念でしたね。高野弁護士は国内の刑事弁護ではトップクラスであることと、宮崎駿監督に似ていることで、国会女子にも人気があります。

 今回のゴーン被告に限らず、大物の逮捕や保釈のときのマスコミの過熱ぶりには批判的な声も多いですよね。拘置所の塀越しにやぐらまで組んで施設内を撮影したり、クルマをヘリで追跡したり、さらにはバイクでクルマを囲み、停まるたびに窓からコメントを求めたり……。そういう報道を延々とテレビで流していますが、それは本当に視聴者が望んでいることなのでしょうか。

 そもそも、「裁判所が指定した住所に住む」というのが保釈の条件ですから、わざわざマスコミが追いかけて報道する必要はないでしょう。長い勾留から外に出た瞬間にたくさんのカメラに取り囲まれて、怒号まで浴びては、精神的にかなりまいると思います。マスコミは、それが正義だと思っているのでしょうか。

 永田町では、警察や検察からの事情聴取や強制捜査などを経験した秘書は「有事に強い秘書」と呼ばれます。こればかりは経験しないほうがいいですが、なかには不本意な逮捕もあるのです。そして、急に「有事に強い秘書」の採用を始める議員事務所は「捜査を受ける可能性アリ」ということで、「あの事務所ヤバいかも?」と噂になったりもします。

 それで思い出すのは、2010年に政治資金規正法違反で逮捕された石川知裕さんの事件ですね。石川さんは小沢一郎議員の元秘書で、当時は衆議院議員でした。本人の知名度は微妙ですが、「小沢一郎の元秘書」ということでマスコミは大騒ぎになりました。石川さんが拘置所から出てきたときも、100台を超えるテレビカメラに迎えられ、ヘリコプターで追跡されています。

 また、石川さんの逮捕をめぐっては、なんとか小沢議員の逮捕にもっていこうと多くの関係者が事情聴取を受けました。事務所の女性秘書も不当に長時間拘束されていたことが報道されています。

 当時、議員秘書たちは「他人事じゃないよねぇ」と震えたものです。結局、石川さんは有罪判決を受けましたが、今でも冤罪だという見方が強いです。少なくとも、永田町の人間はそう思っています。結局、小沢議員は起訴されていませんしね。

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