
今月、俳優でミュージシャンのピエール瀧がコカインを使用していた疑いで逮捕され、世間を驚かせたが、以降、違法薬物使用による“次の逮捕者”をめぐる予測報道が飛び交っている。
たとえば、27日付け東スポWeb記事『警視庁組対5課が狙う薬物芸能人は「紅白出場歌姫」』は、警視庁で薬物事犯を扱う組織犯罪対策第5課が、『NHK紅白歌合戦』に出場経験もある“歌姫X”の逮捕を狙っていると報道。記事には「代表曲はカラオケランキング上位の常連」「女性を中心に幅広い層から支持されている」などと紹介されていることから、インターネット上では具体的な歌手の名前が取り沙汰される事態となっている。
また、同日付『FRIDAY DIGITAL』記事『「芸能界と薬物汚染」ピエール瀧の次に逮捕されるのは誰だ』内では、次の逮捕候補者として「超売れっ子俳優のT」「NHK『紅白歌合戦』に出場経験もあり、日本レコード大賞も受賞した歌手のM」などが挙げられている。
これらの記事に限らず、芸能人の違法薬物使用に関する記事では「警察関係者」「捜査関係者」などの証言が掲載されることが多いが、秘密であるはずの捜査情報が外部のマスコミに漏れることなど、あるのだろうか。
「週刊誌の記者は、テレビ局や新聞社のように警視庁記者クラブには所属できませんが、警視庁広報課には週刊誌の対応部署もあり、記者はそこの部署の人間や、他の捜査関係者と日常的に飲み会などもしたりして、割とざっくばらんに情報をやりとりしていますよ。数年前に某大物芸能人が薬物で逮捕されましたが、警察よりも先に某週刊誌が情報をキャッチして報じ、警察のほうがその週刊誌の記者に『あれって本当なの?』みたいな感じで聞いたりもしていたようです。そのようなかたちで、お互いに情報交換しているのです」(週刊誌記者)
マスコミを利用する警察の意図
では、今回の東スポとFRIDAYの報道も、やはり警察関係者からの情報なのだろうか。