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中沢光昭「路地裏の経営雑学」

副業で会社を買おうとする人の9割は失敗する理由…「会社経営」への大いなる勘違い

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「Gettyimages」より

 今日、事業承継問題や会社内の役職ポスト減少も背景にあり、会社員が小さい会社を買うことが話題になっているようです。実際に私も会社員時代から本業の傍らで会社を買い取って保有していました。現在は買い取った会社の経営が本業になっています。

 買い取るだけでなく、売却した経験もあります。事業承継に悩む会社は小規模事業者が圧倒的に多いため、大手プレーヤーが関与するような大企業同士のビジネスライクなM&A(合併・買収)とはまったく様相が異なります。今回は私の経験も踏まえて、企業買収・売却のエッセンスをご紹介しつつ、会社員の副業投資について考えたいと思います。

 少し前に、健全に営まれていたある会社を、オーナー社長の家庭の事情により手放さなければならなくなりました。売却において、たまたまオーナーと古くからの友人であった会計コンサルティング会社に勤めるAさんが、副業的にお手伝いすることになりました。Aさんは“友人価格”で引き受け、感謝されたそうです。

 きちんとしたネットワークを持っているM&Aの仲介会社にお願いすると、多額の手数料がかかってしまうので、Aさんは最近増えている小規模会社の売買の掲示板に掲載したそうです。驚いたことに、掲載したその日のうちに10件以上のエントリーがあり、2週間で50件ほど買収希望者からの応募が来ました。

 エントリーの7割ほどが個人の会社員でした。全員に共通していた動機は、「今の会社を辞めたい」というもので、管理部門系の人が多く、営業系の人も3人ほどいました。買収に対して積極派と慎重派がいましたが、全員に共通するのは、当然のことながら「会社経営に慣れていない」ということです。

慎重にことを進めたいものの、勝手がわからない

 Aさんは応募者全員に対して同じ初期対応を取りましたが、人によってリアクションの早さはまちまちでした。平日の昼は仕事に当たっていることを考えれば自然なことですが、「他にエントリーがたくさん来ています」と伝えても、「そうやって煽るのは売り手の常とう手段ですね。こちらは焦らず、慎重に判断します」といったような主旨を返す人がとても多かったそうです。

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