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個人間カーシェアトップのAnycaがSOMPOホールディングスと組んで新会社設立のワケ

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Anycaは、同サービスへの登録を希望する車両オーナーに対し、「クルマ写真撮影会」を定期開催している。プロのカメラマンにクルマを撮影してもらえるため、車両登録へのハードルが下がるというわけだ(写真はユーザ提供)

単独事業としては赤字だが、引き続き先行投資

編集部 今後のAnycaが行っていくサービスの具体的な展望について教えてください。これまでのAnycaサービスとはかなり違うものとなっていくのか、それともこれまでのものは継続しつつ……といった形になるのでしょうか?

DeNA馬場 おかげさまで、Anyca事業はどんどん伸びていますが、単独事業としてはまだ赤字という状況です。運営会社が変わってもAnycaの基本的なサービスは従来と変わりませんが、やはり現在の至上命題としては引き続き、先行投資して市場を取らないといけない。基本的にカーシェアの第1戦略は、“密度ビジネス”。家の近所にシェアできる自動車が登録されていなければ、ユーザは利用したいとは思ってくれませんから。ゆえに、どれだけの台数、広い範囲でAnycaに登録された自動車を増やせるのか、そこに尽きると思っています。日本では、8000万台ともいわれる自家用車が保有されており、まだまだ伸びる余地はあるのではないかと。

 一方で、そういった“量”だけでなく、“質”の問題ですね。SOMPOホールディングスさんは、ただ「カーシェアに即した保険を提供しますよ」という提案だけでなく、やはり自動車トラブルにおける「予防」とか「事後対応」とかいったものに関しての膨大な過去データ、そしてそれに対する知見をお持ちなわけです。それらと、我々が2015年以降にAnycaサービスで蓄積してきた知見とをかけ合わせて、カーシェアリングという市場をより拡大させ、安心・安全をベースとした新しいライフスタイルを形成できればよいな、というふうに考えています。
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 ただ自動車のランニングコスト軽減のためだけにカーシェアを利用するのではなく、自動車を所有するオーナーがそのクルマのセールスマンのような気持ちになって、そのクルマに興味を抱く利用者に対してそのクルマの良さ、楽しさを伝えていくーーそんな楽しさを感じさせるAnycaの新しい理念。

 実際、「中古車としていかに高く売れるか」ではなく、「Anycaに登録した場合にいかに多くの利用者にシェアしてもらえるか」を念頭に新車を購入するAnycaユーザもいるのだという。また利用者にしても、自分が購入する予定の中古車の条件に近い自動車をAnycaでシェアしてみて“試乗”するという利用法も多く見られるのだとか。

 Anycaのようなシェアビジネスは今後、自動車業界では当たり前になっていくのかもしれない。
(文・構成=萩原文博/自動車ライター)

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