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『ドラクエ』3DCGアニメ映画化で早くも“嫌な予感”?“嫁=ビアンカ”問題が見所?

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 ゲームであれば、『これは私の選択だ』と思いながら物語を進めることができますが、映画となるとどうしても主人公を描くことになる。今作には『ユア・ストーリー』というタイトルが付いていますが、映画は主人公の人生を描く“自分”ではない“誰か”の物語なので、ある種“ユア・ストーリー”ではないものになってしまいます。

 ただ『Ⅴ』では、ゲームの主人公の選択とプレイする自分の選択が、うまい具合にクロスするように、物語が進行していました。簡単に言うとプレイヤーがプレイすることで物語世界を理解していく過程が、「自分が何者なのかを知る」という作品の重要なテーマと結びついていた。そのため、今作でもゲームのやり方をお手本にしながら主人公の選択を描きつつ、『ユア・ストーリー』というタイトルにふさわしい筋書きの作品になると思います。

 また、『STAND BY ME ドラえもん』に顕著ですが、山崎氏は原作から必要な要素だけを取り出して使うというつくり方をするので、今作も『Ⅴ』から物語だけを取り出し、再構築したような作品になると思います。つまり、ゲームの映画化というより、『Ⅴ』の物語を使った3DCGアニメーション映画としてとらえるべき作品になるでしょう。

『3DCGでつくる映画だから、ゲームを原作にしたんだね』というような理解をする方も多いかと思います。しかし山崎氏は、ゲームならではの要素やオマージュを、あえて映画に忍ばせるようなタイプではありません。ですから、あくまでも『Ⅴ』のストーリーの核である、主人公の成長や家族との関係、あるいは恋人との関係といったものを、映画内で描いていくことになると思います。

『Ⅴ』は、堀井氏ならではの王道のストーリー感と、普遍性を持った泣ける話です。ですから、その物語を上手く映画に落とし込むことができれば、ゲームをやらない一般層にも波及するようなヒット作になると思いますね」(同)

 とはいえ、3DCGアニメーション映画のヒット作は、『アナと雪の女王』や『トイ・ストーリー』といった欧米のものばかりで、『STAND BY ME ドラえもん』のヒットは異例とのこと。またゲームの映画化は、『バイオハザード』のように実写化で成功することはあっても、2001年に3DCGを駆使して公開された『ファイナルファンタジー』の大失敗が代表的で、興行的に成功したといえる作品が非常に少ないのが現状だ。

 映画のヒットは、興行収入20億円が一つの目安といわれているが、今作はそれを超えることができるのだろうか。

「興行収入が何億円になるのかという予想は、非常に難しいです。ただYouTubeで公開された予告第一弾の映像を見ると、鳥山明氏の絵の感じを生かした、近年の3Dグラフィック化されたドラクエのムービーに近い雰囲気になっています。これならファンには違和感なく受け入れられるのではないでしょうか。唯一気になるのは、原作のゲームだと、会話はテキスト表示が基本だったこと。しかし山崎監督が「キャラクターがボイスでしゃべる」ことをファンにも違和感なく感じさせる演出をしてくれれば、10数億円はいくのではないでしょうか。もちろん、20億円を突破して大ヒット、というふうになってほしいですが、まだまだ未知な部分があります。17~18億円まで行けば、20億円が見えてくるので、まずはそこが目標でしょう。

ドラゴンクエスト』シリーズのファンの力で、興行収入を10数億円まで持っていくことができれば、世間的にも注目が集まるはずです。そうやって大きな話題となれば、一般層の人々にも映画の魅力が伝わり、『私たちも楽しめる作品なんだ』と思ってもらえるでしょう。そうなれば、興行的には勝ち。ですから、まずは10億円台後半を狙ってほしいというのが、私の希望ですね」(同)

 普遍的な物語の魅力で、誰からも愛されてきた『ドラゴンクエスト』シリーズ。その映画化に際して、普遍的な魅力を持つ映画をつくってきた山崎氏と組んだことは、ベストな選択なのかもしれない。出来栄えが大いに期待できるこの映画が、どこまでの興行収入を伸ばすことができるのか、注目したい。
(文・取材=後藤拓也/A4studio)

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