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梅原淳「たかが鉄道、されど鉄道」

新幹線の乗車券+特急券、変更しやす過ぎるのは問題?あえてJRが損する仕組みの不思議

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JR東海N700系「のぞみ」(「Wikipedia」より/Mitsuki-2368)

 鉄道を利用するときに支払う運賃や料金に関して定められた制度類は、一つひとつがなんらかの根拠があって設定されたものだ。大多数は適正であると筆者は考えるが、JR旅客会社の旅客営業規則には今の時代に即していないとか、妥当性がなくて廃止したほうがよいと感じられる内容もいくつか存在する。前回に引き続き、本稿では乗車券などの乗車変更の扱いについて触れてみたい。

 JR旅客会社の旅客営業規則の第248条を見ると、乗車券、特急券、グリーン券などの特別車両券、寝台券などは旅行開始前または使用開始前であれば、1回に限って手数料なしで同種類のきっぷに変更できる。変更後のきっぷに差額が生じた場合、変更前のきっぷのほうが値段が高ければ払い戻し、そうでなければ追加分を支払う。

 この規則には問題点が2つある。まずは同種類のきっぷの範囲だ。たとえば、第248条第1項の第1号から第4号までを見ると、普通乗車券同士、特急券同士など、常識的に考えて理解できる組み合わせが並べられている。そのようななか、第4号は極めてわかりづらいうえに不思議だ。原文を引用しよう。

「(4)指定券(急行・指定席特別車両券(A)、急行・寝台券、急行・コンパートメント券及び急行・座席指定券を含む。以下この条において同じ。)相互間の変更」

 要するに、JR旅客会社にさまざまな種類の指定席が存在するうち、無料で変更可能な組み合わせは事実上すべてであると言っているのである。不可能なのは指定席から自由席への変更だけといってよい。この場合も変えようと希望した列車の指定席が満席で、その列車に自由席が連結されていれば特例として認められる。

 よく見られるケースを挙げると、たとえば新幹線の列車や特急列車のグリーン車に乗ることになっていて、その後普通車指定席に乗ろうとしても、特急券と指定席グリーン券とから普通車の指定席特急券へと手数料なしで変更可能だ。しかしながら、特急券と指定席グリーン券から普通車の指定席特急券をJR東日本の駅の窓口で依頼すると手数料を取られることが多い。具体的には特急券同士は手数料なしで変更してもらえるが、グリーン券は払い戻すものとして扱われるのだ。筆者も3回経験しており、しかもすべて異なる駅の窓口であったから、同社の方針であるのかもしれない。本稿執筆時には間に合わなかったが、次回までにJR東日本の意見を聞いてみたい。

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