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地方議員のトンデモ選挙運動…“騒音”選挙カーの意外な目的、議会欠席しまくりの美女議員

文=稲垣翼/ライター
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“やったもん勝ち”の選挙違反が横行

 また、今回は「若い新人候補のやりたい放題が目につく」とも語る。たとえば、選挙ポスターだ。最近は有名議員とのツーショットでアピールする政治団体の二連ポスターが増えているが、法律的には「人物1(有名な政党の代表的議員)」「人物2(自分)」「政治団体スペース(演説会日程告知など)」が、それぞれ3分の1ずつ均等に分割されることが基本とされている。

 あくまでも「個人のポスターではない」というつくり方をしなければならず、選挙区によっては「個人の政治ポスターは任期満了の半年前までしか掲示できない」と定められている。しかし、このルールを守らない候補者が思った以上に多いという。

「選挙公示前から貼っているのはまだしも、自分と妻が写っているポスターを貼る候補者もいたよ。『なんであなたはやらないの』などと支援者に言われるけど、すべて法律違反だからね。選挙管理委員会にも忠告しているし、警察にも言っているけど、現実的にはやったもん勝ちなんだ」(同)

 選挙カーも「公示前に名前入りで走らせるのはダメ」と決められているが、「選挙って言葉がなければいいなどと勝手な理屈をつけて、選管に言われても『そうでしたか』などとトボケている。他人のポスターの上に勝手に貼っている候補者もいる」(同)という有様だ。

選挙候補者のSNSが“つまらない”理由

 そんな事実があるならツイッターやフェイスブックでライバル候補の活動を非難すればいい、と思う人もいるだろうが、それは“ご法度”だという。

「当選も回数を重ねると、ほかの候補の痛いところなどいくらでも突ける。正直な話、僕も“爆弾”をいっぱい持ってるよ。選挙区外のキャバクラに入り浸っている、などは序の口で、公的事業・各種事業の裏からの口利きなども、書こうと思えばいくらでも書ける。

 ただ、他陣営の悪口を書いても、それが自分の票に流れてくるわけじゃない。前半戦のように候補者が少ない選挙ならライバルの票を減らす効果はあるけど、候補者の多い選挙ではなんのプラスにもならない。むしろ炎上して逆効果になるし、敵をつくることにもなるから、SNSには基本的に“つまらないこと”しか書かないよ。選挙運動を終えた夜8時以降に更新するぐらいだね」(同)

 同様の理由で、怪文書も決してプラスにはならないという。

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