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山口組分裂騒動に影響はあるのか? 関東の雄・稲川会が代替わりし、新体制へ

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写真左が稲川会・内堀会長、右は手前から、國粹会・藤井会長、稲川会・清田総裁、弘道会・竹内会長

 4月7日、大安吉日。かねて噂となっていた稲川会が代替わりの継承盃を執り行った。六代目会長に就任したのは、これまで理事長として組織を牽引してきた内堀和也氏だ。先代となった清田次郎五代目会長は総裁へと就任。これによって稲川会の新体制がスタートすることになった。

 本来なら継承盃が執り行われた後には、当代となった親分と先代の傘下にいた親分衆たちの間で、舎弟関係になる兄弟盃、そして親と子になる親子盃が執り行われるのだが、稲川会では代々、兄弟盃は執り行われていない。そのため、先代体制で執行部にいた親分衆のうち、新体制では名誉職に就く方々には、当代との盃はないことになるのだ。これは、稲川会の創設者である稲川聖城初代会長の方針によるものだという。

「稲川初代は、会内に舎弟分をつくってしまうと、組織運営に携わる若い衆の親分衆が、叔父貴となる舎弟衆の親分に気を使い、やりにくくなるのではないかと考えられ、組織内に舎弟を置かなかったとのことです。その伝統は、新体制でも脈々と受け継がれたということでしょう」(ジャーナリスト)

 また内堀会長体制では、他組織の親分の後見がつけられていない。それは先代となった清田総裁が渡世から引退するのではなく、会内をより高所から見守ることになったことも関係しているのではないだろうか。

「内堀会長と六代目山口組若頭補佐の竹内照明(三代目弘道会)会長は、五分の義兄弟の契りを結ばれており、その際の後見を務めたのが、現在、府中刑務所に収監されている髙山清司(六代目山口組) 若頭と清田総裁だ。そうした関係から、六代目山口組が後見するのではないかとする見方もあったが、元より六代目山口組と稲川会は親戚団体同士の親密な関係にある。新体制になっても両組織の関係性に変わりはない」(業界関係者)

 それを証明するかのように、継承盃が執り行われた翌日には、六代目山口組から、内堀会長の兄弟分でもある竹内若頭補佐と同じく若頭補佐を務める藤井英治國粹会長が、代替わりのお祝いで稲川会を訪問。その後、中野寿城三代目弘道会若頭ら最高幹部が稲川会を訪れ、関東のもうひとつの大組織である住吉会、そして武闘派として名高い道仁会のそれぞれのトップや最高幹部が稲川会を訪問している。さらに翌10日には、今度は稲川会が返礼で六代目山口組総本部を訪問し、他団体への襲名訪問を行ったのだ。

「大組織になればなるほど、代替わりの際には組織内外に軋轢が生まれるものだが、稲川会の代替わりにはそうした声がまったく聞こえてこない」(捜査関係者)

 それだけ満場一致で、新しい体制が発足したということだろう。稲川会の代替わりで、六代目山口組の分裂騒動になんらかの影響をもたらすのか。現在、関心が集まっている。
(文=沖田臥竜/作家・元山口組二次団体幹部)

●沖田臥竜(おきた・がりょう)
元山口組二次団体最高幹部。2014年、所属していた組織の組長の引退に合わせて、ヤクザ社会から足を洗う。以来、物書きとして活動を始め、『山口組分裂「六神抗」』365日の全内幕』(宝島社)などに寄稿。著書に『生野が生んだスーパースター 文政』『2年目の再分裂 「任侠団体山口組」の野望』(共にサイゾー)など。最新小説『死に体』(れんが書房新社)が発売中。

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