渡辺陽一郎「いちばん詳しい『人気の新車』完全ガイドシリーズ」

トヨタ鉄板のミニバン、ヴォクシー&ノア&エスクァイアが売れまくっている納得の理由

後悔しないための3つの要チェックポイント

・ハイブリッドはセレナやステップワゴンに比べて設計が古く、動力性能も低いです。

・車間距離を自動調節するクルーズコントロールなど、運転支援の機能がありません。

・低速域で乗り心地が硬く感じられ、ノーマルエンジンはノイズも少し気になります。

こんなユーザーにおすすめ

 ほかのミニバンと同様、2世帯が乗車できるのでファミリーカーとして使いやすいです。また、ヴォクシーノア/エスクァイアは内装が上質で3列目シートも快適なので、大人が6名で移動する用途にも適します。Lサイズの「アルファード」「ヴェルファイア」を小さくしたような、セダン的な価値観を備えています。

今後のモデルチェンジ予想

 現行型の発売は2014年なので、約5年を経過しました。ヴォクシー/ノア/エスクァイアは販売も好調なので、フルモデルチェンジを行っても良い時期です。ただし、ミニバンは基本的に国内専売で、少子高齢化も踏まえるとミニバン需要の先行きは不透明です。今後も、規模の大きなマイナーチェンジを実施して現行型を長く売り続ける可能性があります。

最近の販売状況と安く買うための商談方法

 冒頭で述べたように、今でも人気が高く販売は好調です。販売系列が統合された東京地区以外では、ヴォクシー/ノア/エスクァイアという3姉妹車同士で値引き額や下取り車の買取額を競争させられます。また、ライバル車のセレナ、ステップワゴンと競わせるのも効果的です。

リセールバリュー/数年後に売却するときの価値

 発売から5年を経過したので、現時点で購入して3年間使っても売却するときには8年間を経ています。同型車が大量に流通しているので、特に好条件にはなりません。それでもメーカーのウェブサイトで残価設定ローンの計算をすると、3年後の残存価値が新車時の49%とされています(設定する販売会社によって残価率は微妙に異なります)。人気車なので、エアロパーツを装着したZSを選べば売却額が大幅に下がる心配はないでしょう。

渡辺陽一郎/カーライフ・ジャーナリスト

1961年生まれ。神奈川大学卒業。1985年に自動車雑誌を中心に扱うアポロ出版株式会社に入社。その後、同社で複数の自動車雑誌やアウトドア雑誌を手掛け、1989年に自動車購入ガイド誌「月刊くるま選び」の編集長に。1997年にはアポロ出版株式会社の取締役も兼任。2001年6月に40歳を迎え、同月に「カーライフジャーナリスト」の肩書でフリーランスに転向。

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