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ルパン三世を『カリオストロの城』だけで語るなかれ!“モンキー・パンチ寄り”の作品たち

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日本テレビ「金曜ロードシネマクラブ」の公式サイトより

 日本テレビは4月19日、この11日に他界したマンガ家モンキー・パンチの追悼番組として、21時からの「金曜ロードSHOW!」の放送枠で、『ルパン三世』の劇場版第1作目の作品『~ルパンVS複製人間』(公開時タイトルは副題ナシの『ルパン三世』)を放送すると発表した。

『ルパン三世』の映画といえば、どうしても宮崎駿が監督した第2作『~カリオストロの城』ばかりが語られがちだ。ただ、この作品は、宮崎色が極めて強く、その分、原作からは大きく乖離し、モンキー・パンチ色は薄くなっている。『~カリオストロの城』を観て、あとから原作コミックを読むと、絵も、作品のトーンも、登場人物のキャラも、あまりに違うことに驚くだろう。原作は、ギャグはナシで基本はハードボイルド風味。また、セクシャルな描写が頻繁に出てくるからだ。

 1979年制作の『~カリオストロの城』の1年前、1978年に制作された今回の『~ルパンVS複製人間』は、その原作のノリに比較的近い作品。何しろ、何種類か制作された宣伝ポスターやチラシ、広告のひとつにおいて、峰不二子がバストトップらしきものを露出させているのだから。

低視聴率で打ち切られたアダルト路線

 このような原作寄りのアニメ版『ルパン三世』は、これが初めてではない。

 昭和期に放送された同作のテレビシリーズは、ルパンのジャケットが……
・青緑色の第1シリーズ(1971~72年)
・赤い第2シリーズ(1977~80年)
・ピンク色の第3シリーズ(1984~85年)

の3部作。このなかでも第1シリーズは、もともと「大人向けのアニメ」というコンセプトで制作されたものだった。つまり、テレビアニメ版第1作は、原作とは地続きだったのだ。

 ところが、これがテレビでは受けなかった。視聴率は1桁台に落ち込む。

 そこで、シリーズ途中での大幅な路線変更、つまりはターゲットの年齢を大きく下げる作戦が実行された。そのために招かれたのが、当時Aプロダクション(現・シンエイ動画)に属していた高畑勲と宮崎駿である。

 途中で路線変更した第1シリーズの終了から5年。第2シリーズがスタートし、今では日本人に広く流布した『ルパン三世』の一般的なイメージが確立されていく。しかし、「大人向けのアニメ」というコンセプトは消滅したわけではなく、映画作品で再び試されることになる。それが、今回放送される、『~ルパンVS複製人間』というわけだ。

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