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短期集中連載「平成30余年のテレビドラマ史」第2回

大河ドラマ主演はオイシくない?長い拘束、安いギャラ…芸能プロが考える大河の“価値”

構成=白井月子
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大河ドラマ主演はオイシくない?長い拘束、安いギャラ…芸能プロが考える大河の“価値”の画像3『NHK大河ドラマ オリジナル・サウンドトラック「江~姫たちの戦国~」』(発売:ポニーキャニオン)

愛と信念のために働く女性を描いた『篤姫』

――“大河が時代を切り取っている”というと、2000年代以降、女性を主人公とした大河ドラマが増えていることも、そのことと関係があるのでしょうか?

中町教授 『篤姫』も主人公は“女性”で、しかも“仕事をする人”ですよね。江戸城を無血開城に導いて、愛する人への思いを貫いて……と、ある意味、なかなか欲張りな女性として描かれている。男性は社会で働いてお金を稼ぐのが当たり前という昔から続く価値観の中で、女性が働くことの目的はお金を稼ぐことだけではなく、自分の信念や愛が理由になっているということを描いた点が、『篤姫』は新しかったんじゃないか。平成の世は、『anego』(日本テレビ系、2005年、主演・篠原涼子)や『ハケンの品格』(日本テレビ系、2007年、主演・篠原涼子)など女性のお仕事ドラマが多く、女性が働くことの意義を問い続けてきた歴史がありますから。

――大河ドラマだと、『篤姫』の後は『江(ごう)〜姫たちの戦国〜』(2011年、主演・上野樹里)から『八重の桜』(2013年、主演・綾瀬はるか)、『花燃ゆ』(2015年、主演・井上真央)、『おんな城主 直虎』(2017年、主演・柴咲コウ)まで、1年おきに女性主人公の作品がきています。

吉之助 浅井長政の3人の娘たちを描いた『江〜』は、史実と違う点が多かったり、主演の上野樹里ちゃんが「のだめ(『のだめカンタービレ』フジテレビ系、2006年)にしか見えない」なんて批判されたりして、ドラマ的にはあまりうまくいかなかったんですが、主体的な女性が描かれていた点はよかったですよね。

 さっき「若い俳優は大河ドラマを見ていない」という話をしましたが、上野樹里ちゃんも、大河出演が決まってから『龍馬伝』を見始めたなんて当時の会見で言ってましたね(笑)。
(構成=白井月子)

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