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平成エンタメ大失敗案件【1】~映画編~

橋本環奈、吉岡里帆だけじゃない…平成の連ドラ女王主演・空前の“大爆死映画”を見よ

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『超少女REIKO [東宝DVD名作セレクション]』(販売:東宝)

ネット普及前に「空前の不入り」と伝えられた2作品

 インターネット普及前、映画館がシネコン化する前の平成初期作品にも、もちろん興行的に大失敗した映画がある。 そのひとつが、『超少女REIKO』(1991年/東宝)だ。これは、超常現象を扱った学園物で、のちに“連ドラの女王”と呼ばれることとなる観月ありさの映画初主演作。その上映劇場には閑古鳥が激しく鳴き、当時は“東宝史上最低の興収”とも噂された。

 高嶋政伸と南野陽子が出演した『修羅場の人間学』(1993年/東映)も、空前の不入りが伝えられた作品。これは、いわゆる“安藤組”の末端組員の物語。ポスターをポップなイラストにして若年層を狙ったが、見向きもされず、かといって従来のやくざ映画ファンからも敬遠された。

 これは、高嶋にとっては今のところ、最初で最後の主演映画。なお、この約2年前に高嶋には、『若大将~君の涙にキスしたい~』なるタイトルで、加山雄三主演のヒットシリーズのリメイクの企画があり、劇場でも特報が流れていた。ところが、いつの間にか制作中止に。賢明な判断だったといえるかもしれない。

失敗規模がケタ違い…世界に無視された大爆死邦画

 ここまでに紹介した作品は、あくまで国内をターゲットにしたものなので、まだ傷が浅い。もっと悲惨なのが、日本映画ながら世界規模の公開を想定した超大作の失敗である。バブル期には、こうした作品がいくつかあった。その代表作に、『落陽』(1992年/にっかつ・東映)がある(公開時はバブル崩壊後だが)。

 製作費50億円! 中国大陸での大規模ロケーション撮影が行われた、“にっかつ創立80周年記念作”という肩書きを背負った、失敗が許されない作品だった。出演者として、ダイアン・レイン、ユン・ピョウ、ドナルド・サザーランドと海外の大物スターの名前が並んだ(主演は加藤雅也)。

 だが、そんな超大作の監督としてクレジットされたのが、映画経験がゼロの原作者・伴野朗だった。この時代は、異業種監督ブームというのがあり、ビートたけし、桑田佳祐、小田和正、村上龍などが映画を撮ったが、伴野の知名度はそうした面々より大きく劣った。

 作品の評判は散々なうえ、劇場はガラガラ。関係者に出回ったタダ券が金券ショップで投げ売りされていた。興収は制作費の10分の1となる約5億円という大惨敗。にっかつは翌年、会社更生法の適用を申請し事実上倒産しているが、この映画の失敗がその主因だというのが定説になっている。文字通り“落陽”だと揶揄もされた。

 なお、2010年代になり、当時は作品のプロデューサーで脚本家のひとりでもあった映画監督の藤浦敦が、雑誌『映画秘宝』(洋泉社)の取材を受け、“実際は自分が演出も担当した”“自分はにっかつの株を多数所有していて、その売却益を制作費に充てたので、にっかつは損をしていない”といった旨を語った。つまり、“超大作の監督を素人に任せてにっかつは潰れた”という定説を否定しているのだ……。

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