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平成エンタメ大失敗案件【1】~映画編~

橋本環奈、吉岡里帆だけじゃない…平成の連ドラ女王主演・空前の“大爆死映画”を見よ

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リチャード・C・サラフィアンが監督を務め、松竹が配給した1990年の映画『クライシス2050』

NHKが作ったハリウッド超大作が50億円以上の大赤字?

『クライシス2050』(1990/松竹・松竹富士)は、西暦2050年の未来が舞台で、太陽が膨張し地球に滅亡の危機が迫る……というSF超大作である。

『ベン・ハー』のチャールトン・ヘストンが出演。監督は『バニシング・ポイント』のリチャード・C・サラフィアン。特撮監督は『ダイ・ハード』のリチャード・エドランド。撮影はのちに『タイタニック』を担当するラッセル・カーペンター。音楽は『アラビアのロレンス』のモーリス・ジャール。さらに、宇宙船のデザインを『ブレードランナー』のシド・ミードが手がけた。超一流メンバーが名を連ねたハリウッドの超大作のようだが、実は学研とNHKエンタープライズが出資した日本映画なのだ(日本人俳優は別所哲也のみ出演)。

 その制作費は70億円といわれる。NHKがこんな大博打をしていたのだ。若者よ、これがバブルである。ところが、これがまったくヒットしなかった。しかも、内容も凡庸なものだというのが一般的な評価で、口コミで動員が伸びることもなかった。その配給収入は約14億円。NHKに受信料を払いたくなくなる、とんでもない大赤字となった。

 アメリカでの公開もダメだった。編集をめぐり監督とのトラブルから公開は3年も遅れ、アラン・スミシー(ハリウッドで監督を匿名とする際に用いられる名義)監督作としての公開となった。内容がイマイチだということは、監督にも大いに非があったといえるが……。

名作RPGシリーズ史上、唯一“クソゲー”認定された作品

 バブル崩壊から約10年が経過した21世紀最初の年にも超絶大失敗作があった。『ファイナルファンタジー』(2001年/ギャガ)である。この作品は、大ヒットRPGシリーズの映画化という触れ込みで、当時はまだ珍しかったフルCGアニメで制作された。

 監督は、『FF』の生みの親であるゲームクリエイター・坂口博信が務めた。このゲームはデモ画像の美しさに定評があるが、映像美だけでは映画は成立しないということだろう。坦々とした展開が続き、ゲームのような盛り上がりがなく、ゲームに例えれば「クソゲー」の烙印を観客から押された。

 最初に全米公開されるも、公開数週で打ち切りに。遅れて日本でも公開されるが、ちょうど『もののけ姫』が大々的にプロモーションされていた時期と重なり、宣伝も不調といえた。結果的に制作費1億3700万ドル(当時のレートでざっくり170億円)に対して、全世界での興行収入は8513万ドル(100億円強)だとされる。その後、スクウェアの鈴木尚社長は引責辞任し、坂口は退社した。
(文=ミゾロギ・ダイスケ)

●ミゾロギ・ダイスケ
ライター・編集者・昭和文化研究家/映画・アイドルなど芸能全般、スポーツ、時事ネタ、事件などを守備範囲とする。今日の事象から、過去の関連した事象を遡り分析することが多い。著書に『未解決事件の昭和史』(双葉社)など。

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