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平成エンタメ大失敗案件【3】~イベント編~

小室哲哉が東京ドーム“ガラガラ公演”を回避した仰天理由…平成の大爆死イベントを総括

文=ミゾロギ・ダイスケ
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小室哲哉が東京ドーム“ガラガラ公演”を回避した仰天理由…平成の大爆死イベントを総括の画像2ウドー・ミュージック・フェスティバルにおけるポール・ロジャース公演の海外版DVD

ウッドストックを目指したフェスが、町内の盆踊り大会に?

 平成は野外音楽フェスがひとつのジャンルとして成熟した時代であった。その御三家ともいえるのが、「フジロック・フェスティバル」「ロック・イン・ジャパン・フェスティバル」「サマーソニック」であろう。そして2006年に、これらに匹敵する大規模フェスとして、海外アーティストの招聘、公演などを行うウドー音楽事務所が仕掛けたのが、「ウドー・ミュージック・フェスティバル」である。

 そのコンセプトは、「大人の夏フェス」。運営会社の強みを生かして、海外からメジャーなアーティストを多数招き、「この夏、ウッドストックの興奮が甦る!」なるコピーを掲げたのだった。

 開催日は、2006年の7月22~23日。静岡県の富士スピードウェイと、大阪府の泉大津フェニックスで同時開催された。“ウッドストック”はいささか過剰だったかもしれないが、確かに出演者の顔ぶれは凄かった。サンタナ、ジェフ・ベック、ドゥービー・ブラザーズ、プリテンダーズ、ベン・フォールズ、キッス、ポール・ロジャース、スティーヴ・ヴァイ……。ドーム級の豪華さであり、大人の音楽ファンを興奮させる要素に満ちていた。だが、なぜかチケットがさっぱり売れなかった。

 当日の会場はいずれもガラガラ。ネット上には、そのあまりにも牧歌的な雰囲気が伝わる写真が多数アップされ、地方の村祭りか、町内の盆踊り大会かと面白がられたのである。

ドタキャン騒動でファンもドン引き? 閑古鳥が鳴いたドーム公演

 
 もうひとつ、客席がガラガラだったことで知られているのが、t.A.T.u.の東京ドーム公演だ。

 t.A.T.uは、1998年にロシアで結成されたグループ。2000年代になると世界各国でブレイクし、日本でも2003年にアルバムがオリコンアルバムチャート3週連続1位となる大ヒットを記録した。

 このユニットは、過激な話題作りを戦略的に繰り返した。そのひとつに、各地の公演ドタキャンがある。これは沢田研二とは事情が違い、今でいう炎上商法的な狙いがあったと思われる。日本でも、2003年6月に『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に出演するも、パフォーマンスを見せることなく、番組の途中で姿を消すという騒動を起こしている。

 こうしたエスカレート気味の話題作りに、日本のファンも白けたのだろうか。同年末、東京ドームで2デイズ公演を行うが、これが盛大な空席祭りだったのだ。ネットオークションサイトでは、チケットが1枚数百円で投げ売りされる始末だった。

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