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ミニバン、危険でお金を払う価値なし?ワースト1位はトヨタ「エスティマ」?

文=沼澤典史/清談社
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 そうしたコストカットのなかでも、特に目に余るのが安全面の問題だという。

ミニバンは室内空間が広いことが最大の売りです。しかし、コストをかけずに室内を広くしようと思ったら、車両の内側をギリギリまで削るしかない。そうなると、当然ながらボディの衝突安全性は著しく低下します。さらに、2列目シートのフットスペースを確保するために3列目も後方に移動させたので、リアのクラッシャブルゾーンが極端に小さくなり、追突にも弱い。はっきり言って、今のミニバンは全方位で危険極まりないボディのクルマばかりです」(同)

 コストを抑えた開発の悪影響は足回りにも及んでいる。「そのひとつが、トーションビーム式サスペンションです」と呉尾氏は指摘する。トーションビーム式サスペンションは、主に軽トラックや商用車などに採用されるサスペンション構造のひとつ。独立懸架式サスペンションに比べて構造が簡単なため、製造コストを低く抑えられるが、その半面、走行性に難点があるという。

「トーションビーム式サスペンションは低コストであるだけでなく、下部にメカ類が設置されるので、その分空いたスペースにバッテリーなどを置くことができます。安くつくれて室内を広くできるので、メーカーとしては一石二鳥なのですが、路面への追従性が悪いので走行中にバタつきます。走りの安定性という意味では、とてもおすすめできるサスペンションではありません」(同)

 トーションビーム式サスペンションを採用しているミニバンは、「エスティマ」をはじめ、日産「セレナ(二駆)」、ホンダ「ステップワゴン」、トヨタ「ヴォクシー」「ノア」などの車種だ。これらのミニバンが猛スピードで走る光景を目にすることもあるが、走行性能に難があることを考えると危険な運転といえる。

「ファミリーカーという幻想と高級感にだまされてミニバンを購入し、後になって問題点に気づいて後悔するユーザーも多いと聞きます。国産ミニバンの価格帯は200万円弱から400万円台半ばといったところですが、そのお金を出す価値はありません。それでもあえてミニバンを選ぶなら、おすすめは三菱『デリカD:5』。ボディの強度が比較的高く、オフロードを走れるほど走行性能も良いからです」(同)

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