NEW

ペットボトル飲料がこっそり容量減…食品&日用品で密かに進行する“実質値上げ”の実態

【この記事のキーワード】

, , ,

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

メーカーにもメリットがある“ラージ化”

 こうした状況のなか、一部の消費者はスモール化を歓迎しているという。確かに、単身世帯が増えたことで無駄に大きなサイズの食品購入を避ける人も少なくなく、持ち歩き需要にこたえるかたちで価格を下げた小型版の菓子や飲料も目立つ。

 18年1月放送の『クローズアップ現代+』では、「単身・2人世帯が増えてきたため、食べ切りサイズに変えた。その分価格も下げた」という食品メーカーの回答を紹介し、スモール化は時代の要請という見解も紹介している。

 容量を減らすことで個食化に対応し、世界的な問題になっているフードロスも防ぐことができるという理屈だろう。ただ、これについて四方氏は懐疑的な見方を示す。

「『気づかれない程度に内容量が減る』というスモール化がフードロスを防ぐことになるとは考えづらい。個食化やフードロス対策を目的とするのであれば、『気づかれる程度の最適な内容量に変えた』というスモール化を行うべきではないでしょうか」(同)

 また、スモール化が取り沙汰されている一方で、ペットボトル飲料などの容量が増える「ラージ化」も起きている。

「スモール化と違って、ラージ化の場合はメーカーが増量したことをアピールします。洗剤や飲料などで増量したりビッグサイズの商品を出したりすることは、購入当たりの単価を上げ、同一商品を長く使ってもらえるという効果を生みます。また、容量当たりの価格を下げやすくバリュー訴求がしやすい。それも、メーカーがこぞってラージ化を行う理由です」(同)

 スモール化の一方でラージ化が起きるという現象を、消費者はどう受け入れるべきなのか。

「ラージ化は消費者にもメリットがあるので、続いても良いと思います。また、スモール化もそれ自体が“悪”であるとは考えていません。ただ、消費者に誤解を招くようなコミュニケーションは避けるべきで、メーカーは『商品価値を守り、顧客に正しく伝える』という原則を忘れてはならないと考えます」(同)

 食品のスモール化の裏には、そうせざるを得ないメーカー側の苦しい事情と時代背景があることだけは確かなようだ。
(文=沼澤典史/清談社)

ペットボトル飲料がこっそり容量減…食品&日用品で密かに進行する“実質値上げ”の実態のページです。ビジネスジャーナルは、企業・業界、, , , の最新ニュースをビジネスパーソン向けにいち早くお届けします。ビジネスの本音に迫るならビジネスジャーナルへ!

BJ おすすめ記事