5月8日に放送された連続テレビドラマ『白衣の戦士!』(日本テレビ系)第4話の平均視聴率が8.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)だったことがわかった。
中条あやみと水川あさみがW主演を務める同ドラマは、四季総合病院で働く看護師たちの奮闘を描く、お仕事コメディ。中条が演じるのは“元ヤン”の新米看護師・立花はるか、水川は“婚活中”の先輩看護師・三原夏美を演じる。これまでの視聴率は、初回10.3%、第2~3話は9.3%の同率だったが、そこから今回は0.9ポイント減。自己最低を更新してしまった。
そんな第4話は、はるかと夏美が虫垂炎の入院患者・平井紗耶(川島鈴遥)を担当。紗耶は看護師長・本城昭之(沢村一樹)の娘で、7年前に離婚した元妻・美紀(霧島れいか)のもとで暮らしている。しかし、入院するというのにギャルメイク、爪には派手なネイルを施して自由気ままに振る舞う紗耶に、はるかや夏美は振り回されっぱなし。肝心の本城も、離れて暮らしてきた娘との接し方に戸惑い、オロオロするばかりで……という内容だった。
同ドラマは“看護師物語”であると同時に、その恋愛事情も描かれる。今回は、本城からアプローチを受けている夏美が“元妻”の登場に心を揺さぶられていた。また、はるかも同期の斎藤光(ジャニーズWEST・小瀧望)が気になっており、2人で初めて外食に行くことになって「デート!?」とソワソワしている様子がかわいらしく、若年層とみられるインターネットユーザーの間では「早く2人にくっついてほしい~!」「一喜一憂してるはるかと、鈍感な斎藤の組み合わせが甘酸っぱい」などと注目ポイントになっているもよう。
「ていうか、中条あやみと小瀧望が並ぶと美しすぎ!」「見てるだけで目の保養になるカップル」という書き込みも多いのだが、だからこそ「斎藤はいいとして、はるかのキャラクターがもったいない……」といった指摘も。これには私も同感で、はるかはギャーギャーと騒ぎ、コロコロと表情が変わり、変顔も披露し、私服も“元ヤン”をイメージしているのであろう派手な色使いなのだが、何もかもが中条に馴染んでいない。たとえば中条に演技力があればまだしも、残念ながらそうではないので、違和感だらけ。それなら中条のルックスを生かした“おしとやかなお嬢様キャラ”のほうが、大根演技は目立たないし、画面映えはするし、良かったのではないか。
そもそも、『白衣の戦士!』はかつての人気ドラマシリーズ『ナースのお仕事』(フジテレビ系)と路線が似すぎているために比較され、批判も多いのだが、はるかが“おしとやかなお嬢様キャラ”であればだいぶ違ったかもしれない。お嬢様看護師が、普段はおっとりしすぎて先輩に叱られながらも、いざというときに覚醒してテキパキ動く! とか、どうだろう。実ははるかは記憶喪失で、本当は“元ヤン”ではなくお嬢様だった……なんて展開にならないだろうか。斎藤も最初は戸惑いつつ、どんなはるかでも受け入れてくれると思う。
ところで、次週放送の第5話で、元NMB48・矢倉楓子が芸能界復帰を果たすようだ。矢倉はグループの人気メンバーとして活躍していたが、2018年4月の卒業公演をもって芸能界から引退していただけに、ネット上のファンから「ふぅちゃん(矢倉の愛称)復帰ってマジ!?」「しかも『白衣の戦士!』出るんだね? 絶対に見る!」といった歓喜の声が上がっている。この盛り上がりを視聴率アップにつなげられるだろうか。
(文=美神サチコ/コラムニスト)