NEW
渡瀬基樹の「空港から歩いてみた」第5回

小松空港からJR小松駅まで歩いてみた!義経・弁慶の歴史と軍都の過去が交差する場所

文=渡瀬基樹
【この記事のキーワード】, , ,

北陸新幹線より安い航空便があれば盛り返しの可能性

 さて、小松空港に今後鉄道駅が接続する可能性は極めて低いと思われる。空港周辺に市街地や住宅地がないため、路線が空港アクセス専用になること。今後、北陸新幹線が延伸すれば、大阪方面のアクセスはますます新幹線が中心となり、空港の需要はますます低下するであろうことが、その理由だ。

 実は小松駅の隣駅である粟津駅と空港を結ぶ鉄道が、かつてあったようだ。終戦前後の1945年には存在していたようで、おそらく空港建設や基地に関する物資輸送を行う貨物線だったと考えられる。廃線跡を空港アクセスに利用しようという動きがなかったことからも、輸送需要はあまりなかったのだろう。

 小松駅では北陸新幹線の新線建設が急ピッチで進められていた。空港の町である小松でも、今後は新幹線の利用者が増えていくかもしれない。

小松空港からJR小松駅まで歩いてみた!義経・弁慶の歴史と軍都の過去が交差する場所の画像20駅の東側では北陸新幹線の工事が進められていた。
小松空港からJR小松駅まで歩いてみた!義経・弁慶の歴史と軍都の過去が交差する場所の画像21小松駅東口すぐのところにある、小松製作所の「こまつの杜」。

 おそらく小松空港復活の切り札はLCC(格安航空会社)の就航になるだろう。国際線では台北間をタイガーエア台湾が就航しているが、国内線はゼロだ。成田空港など、首都圏から新幹線を下回る料金で金沢や福井へ向かえる便があれば、それなりの人気を獲得できるのではないか。

 少しでも安く向かいたい旅行者は、空港からもリムジンバスではなく、小松駅を経由するルートを選択する可能性が高い。小松駅の東側には、建設機械大手の小松製作所が展示体験施設やダンプトラックの展示を行う「こまつの杜」を2011年にオープンした。単なる中継地点だけでなく、歴史と観光を味わえる町として発展していってもらいたいものだ。
(文=渡瀬基樹)

小松空港からJR小松駅まで歩いてみた!義経・弁慶の歴史と軍都の過去が交差する場所の画像22今回の「歩いてみた」ルート。(Googleマップを利用しています。権利関係はGoogleに帰属しています)

●渡瀬基樹(わたせ・もとき)
1976年、静岡県生まれ。ゴルフ雑誌、自動車雑誌などを経て、現在はフリーの編集者・ライター。自動車、野球、漫画評論、神社仏閣、温泉、高速道路のSA・PAなど雑多なジャンルを扱います。

情報提供はこちら

RANKING

5:30更新
  • 連載
  • ビジネス
  • 総合