広瀬すずをCM女王に押し上げたレオパレス21…施工不良問題収束せず、黒歴史化は必至か

2019年4月19日、都内で会見に出演する広瀬すず(写真:つのだよしお/アフロ)

 春先になると例年のように大量オンエアされていた「レオパレス21」のテレビCM。「夢中で 頑張る君へ エールを~」といった有名なテーマソングに合わせて、広瀬すずがレオパレス21の物件で新生活を始め、アルバイトをし、先輩に胸をときめかせる……といった連作CMシリーズを一度は見たことがある者も多いだろう。それが、いまだに解決の糸口が見えない「レオパレス21 不正施行問題」の影響で、この春からCM自体の放送がなくなったのだ。あるスポーツ紙の記者は次のように語る。

「施工不良問題自体は2018年春に表面化しましたが、施工不良物件からの住人の転居も完了しておらず、この4月10日には新たに3784棟で不備が見つかったと発表。これで施工不良は1万4599棟に拡大したことになり、事件収束の目途はまるで立たず、5月10日には創業家出身の深山英世社長の退任が発表されました。

 広瀬さんの出演CMに関しては、『広瀬の所属事務所サイドが、レオパレスに対しCMを止めてほしいと訴えた』という報道がありましたが、ここまで社会問題化してるわけですから、当然ですよね。あの軽快なテーマソングと共に毎年広瀬さんの成長を見守ってきた我々からすると、一抹の寂しさがあります」

 実際、耳馴染みのよいテーマソングと、女優として旬を迎えた広瀬すずの新生活と恋模様を描き続けてきた一連のCM「恋するレオパレス編」を楽しみにしていたという者は意外と多い。

「広瀬さんがこのCMに登場したのは2015年から。2018年は15社のCMに出演し、いまや『CM女王』との呼び声も高い彼女ですが、レオパレスのCMは、まだ今ほど売れてなかった彼女をCM女王に押し上げたエポックメイキングな作品ともいえます。田舎でバスケットボールをしていた広瀬さんが大学受験を経て、片思いだった先輩を追っかけて上京してくるというストーリーなのですが、ウェブムービー版もしっかりと撮影されており、広瀬さんが得意とするバスケのシーンも見られますし、何より等身大の広瀬すずを見ているような雰囲気を醸し出しており、非常に好評でした。先輩役を演じる無名の俳優が広瀬さんと同じ事務所所属で、いわばバーター出演だったということもご愛嬌。同様に所属事務所が一緒の勝地涼との三角関係を匂わすところで終わってますが、『このあとどうなるの?』と気になっている声がネット上で散見されるのもうなずけます」(前出のスポーツ紙記者)

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