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ケースで見る!「働くハイスペック女子」への処方箋

“逆差別”に苦しむ独身女性社員たち…子持ち社員のせいで業務負荷集中、感謝もされず

文=矢島新子/産業医、山野美容芸術短期大学客員教授、ドクターズヘルスケア産業医事務所代表
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 ですが、本当はとてもつらい気持ちで残業をしているのかもしれない、という想像力を働かせることは重要です。子育て支援が制度として充実していくのは大変良いことですが、職場でそれを当然の権利として主張するようなことがあるとすれば、それはやりすぎです。子育て中は、やむなく時短勤務や急な欠勤などをしてしまうことがあります。その裏で業務をカバーしてくれている同僚への感謝の気持ちを忘れてはいけないと思います。

 人事評価制度の問題もあるかもしれません。人事評価は会社の業績への貢献度に応じて公平に行われなければならず、たとえば、子育て中の女性に上司が過剰に配慮して、いわゆる「下駄をはかせる」評価をするようなことがあってはいけません。冒頭のように「逆差別よ!」などと言われてチーム全体としての生産性が落ちてしまうようなことがあっては、なんのための子育て支援制度なのかわからなくなってしまいます。

 相手の立場を尊重し、相手の気持ちを忖度すること(最近「忖度」は主に悪い文脈の中で使われていますが、これはいい意味での忖度です)は、人間関係を円滑にするための基本ですよね。
(文=矢島新子/産業医、山野美容芸術短期大学客員教授、ドクターズヘルスケア産業医事務所代表)

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山野美容芸術短期大学客員教授。ドクターズヘルスケア産業医事務所代表。東京生まれ。東京医科歯科大学医学部卒。パリ第1大学大学院医療経済学修士、WHO健康都市プロジェクトコンサルタント、保健所勤務などを経て産業医事務所設立。10年にわたる東京女子医科大学附属女性生涯健康センターの女性外来、産業医として数千人の社員面談の経験より、働く女性のメンタルヘルスに詳しい。著書に『ハイスペック女子の憂鬱』(洋泉社新書)ほか。

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