NEW

ハウステンボス澤田社長、電撃退任の裏にスキャンダルか…HIS子会社から10億円借金

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 同誌によると、澤田氏は1月17日、大量保有報告書を提出。1月11日付でハウステンボスと株式質権設定契約を結び、保有するHIS株107万3600株(発行済み株式の1.57%)を担保に差し入れた。契約日のHIS株の終値は3975円。担保に差し入れた株式は約43億円に相当する。

 HISの有価証券報告書によると、澤田氏は18年10月末時点でHISの子会社から10億5400万円を借り入れている。その後、借入額が増え、19年1月11日に至ってHIS株を担保に差し入れざるを得なくなったと考えられる。「FACTA」は「経営者が自らの会社からカネを借りるのは明らかな利益相反取引である」と糾弾した。

 なぜ、澤田氏はHTBから借金をしたのか。18年暮れから関係者の間で話題になっていた事件がある。「澤田氏がM資金まがいの50億円の詐欺被害に遭った」というものだ。

リクルート株投資をめぐる詐欺事件

 澤田氏が50億円の詐欺被害に遭ったとされる事件の概要は、以下のとおりだ。

 18年2月、HTBが電子通貨(テンボスコイン)を企画した際、テンボスコインの裏付けとなる金の調達を一手に引き受けた金取引会社の石川雄太社長のもとに持ち込まれた話が発端だったという。

「リクルート創業者の江副浩正氏が安定株主対策として預けた株が、財務省に大量に保管されている。財務省とリクルートの承諾があればワンロット50億円といった大口に限り、市価の1割引程度で入手できる」という触れ込みだった。

 瞬時に5億円の利益がもたらされるという、およそ眉唾といったたぐいの話だが、石川氏はワンロットの購入を決めた。澤田氏に相談して資金提供を受けたとされる。

 リクルートホールディグス株の投資は18年5月から、詳細は省くが3回に分けて行われた。当然のことだが、リクルート株が購入できるはずもなく、50億円は消えてしまった。

 石川氏は18年11月、58億3000万円の支払い求めて、東京地裁に提訴。被告は数々の詐欺事件で名を馳せたといわれている8人で、現在公判中である。石川氏は詐欺グループのカモになり、石川氏に50億円を提供したのがハウステンボスの澤田秀雄氏だったといわれている。

ハウステンボスは長崎県警に被害届を提出

 詐欺被害の原資が澤田氏の要請によってHTBから出ているとすれば、上場に向けて準備中のHTBにとって上場審査をパスできなくなりかねない不祥事だ。

 澤田氏は3月1日、HIS株120万株を売却。約53億円を得てハウステンボスとの債権債務を解消。同時にHTBに対する担保差し入れは解除となった。

 債務は穴埋めされたとはいえ、事をうやむやにすることはできない。2月末、HTBは長崎県警に被害届けを出した。

 百戦錬磨の経営者である澤田氏が、もしM資金まがいの胡散臭い投資話に乗ったというのが事実であれば、最大のミステリーだ。

 澤田氏が推進してきたカジノを含む統合型リゾート施設(IR)についても、HTBは「土地は提供するが、運営には加わらない」方針に転換した。

 HTB社長を退いた澤田氏が、HISの会長兼社長を続けるのかどうかが後の焦点となる。一連のスキャンダルが事実か否か、説明はいまだなされていない。
(文=編集部)

【続報】

 5月15日に発表した18年10月~19年3月の連結決算(19年9月期の中間決算)の売上高は前年同期比32%減の150億円、営業利益は同20%減の28億円と減収減益となった。澤田社長は「売り物だった大型の新イベントをやらなかったことが最大の要因」と説明。香港や台湾、韓国から団体で訪れる訪日外国人(インバウンド)などが低迷、入場者数は同7%減の130万4000人にとどまった。連結子会社だったエネルギー会社などの株式を親会社HISに売却したことも影響した。

 19年9月通期の入場者数は5%減の258万人を見込む。澤田氏は 「今後は大規模イベントを再開し、国内外から来場者を呼び込みたい」と語る。会見には5月21日に新社長に就任する坂口克彦・最高人事責任者も出席。「自分は凡人。カリスマ性の高い澤田氏のマネはできい。組織運営に転換することが必要」と強調。顧客満足度や従業員満足度の向上や地域との連携、環境を重視した観光ビジネスを進めると、抱負を語った。早くも“脱澤田”の動きが表面化した。

ハウステンボス澤田社長、電撃退任の裏にスキャンダルか…HIS子会社から10億円借金のページです。ビジネスジャーナルは、企業・業界、, , , の最新ニュースをビジネスパーソン向けにいち早くお届けします。ビジネスの本音に迫るならビジネスジャーナルへ!

Ranking
BJ おすすめ記事