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残念な西武新宿線…乗り換え難しい、相互乗り入れナシ、駅ナカショボい、その理由を考察

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“兄弟分”の西武池袋線は、2008年に開業した東京メトロ副都心線と相互乗り入れを果たして利便性が著しく向上したが、西武新宿線は、相も変わらず孤高の存在である。

【モヤモヤ要素2】メインの高田馬場駅が混雑しすぎる

 唯一の純粋な意味での乗換駅・高田馬場駅は、同じ本数の列車が発着する西武新宿駅より1日の乗降客数が多い(約1.7倍とされる)。にもかかわらず、2面2線と駅のキャパは新宿駅(3面2線)より小さい。となれば当然、平日ラッシュ時の混雑は桁違いであり、特に夕方は狭いホームに身動きが取れないほどに人が溢れる。

 かといって、ホームの幅を拡張するといったことは物理的にできそうにない。小田急線の新宿駅のように、ホームを2階層にするしか手段はないが、今のところそうした動きはなく、利用者のモヤモヤは募るばかり。

急行拝島行きが到着し、ごった返す夕刻の高田馬場駅。

 ただしつい最近(2018年)、長年、高田馬場駅利用者をモヤモヤさせ続けていたもうひとつの事案は解消された。

 高田馬場駅ホームには長らく、「各停に乗る人はこっち、特急・急行・準急の人はこっち」と、乗客をセパレートするシステムがなかったのだ。したがって、乗り口ごとに、各停利用者、特急・急行・準急利用者がごちゃごちゃにミックスされた列ができていた。夕方のラッシュ時にはその列が膨れ上がった。

 たとえば、そこに各停の下り電車がやってきたとする。すると、急行・準急・特急に乗りたい人は動かない。よって、各停に乗りたい人は、モヤモヤした気持ちで「すいませ~ん」と言いながら、前に立っている人たちを押しのけて乗車しなければならなかった。ベビーカーやキャリーバッグなどを転がしている人は、さらにモヤモヤ度が大幅アップした。

 それが、2018年3月の座席指定制の有料列車「拝島ライナー」の誕生により、混乱度のさらなる増加が予想されることから、ようやく列をセパレートする表示がホームの地面に登場したのだ。これは、高田馬場駅利用者にとっては極めて大きな一歩ではある。だが、そんな乗客のストレスを1年ちょっと前まで放置していたというのは、いかにも西武新宿線的だといえなくもない。

2018年により高田馬場駅に導入された色分け表示。

【モヤモヤ要素3】中井駅での大江戸線への乗り換えが不便過ぎる

 ある意味、高田馬場駅以上にモヤモヤ度が高いのが、2つ隣の中井駅だ。この駅は、一応は都営大江戸線に乗り換えができる。だが、西武新宿線の中井駅と大江戸線の中井駅はまったく別の駅であり、乗り換えの面倒くささがハンパないのである。

 もともと地下深くを走っているので、地上からなかなかホームに着かない感覚は大江戸線各駅に共通している。ただ、そのなかでも、中井駅は蔵前駅(同じ都営地下鉄の浅草線と、実は地下でつながっていない)と並ぶ屈指の不便度を誇る。西武の中井駅から大江戸線に乗り換えるには、ホームの階段を降りて地下にある改札を通り、また階段を上がり、そこから神田川にかかる橋を渡り、屋根のない商店街を数分歩く必要があるのだ。急に雨が降った際、傘ナシでやり過ごすには長すぎる。

 中井駅周辺は現在、野方駅付近までの約2.4kmの線路を地下化するなどの新展開が進行中ではあるが、計画を確認する限り、どうやら上記の問題は解決しない模様だ。

 もう一点、中井駅には大きなモヤモヤ要素がある。貴重な乗換駅なのにもかかわらず、なんと急行が停車しないのだ。もちろん、ラッシュ時のみ停まるという柔軟性もない。車両が小さい大江戸線側に受け入れるキャパがないという説もあるが、それ以上に高田馬場駅、新宿駅の利用者減はメリットがひとつもなく、西武鉄道にとっては現状維持一択なのだと考えられる。

こののどかな商店街を抜けて、人は都営大江戸線・中井駅と西武新宿線・中井駅を行き交う。

【モヤモヤ要素4】中井、沼袋での急行通過待ちが永遠に感じられる

 これは、新井薬師前駅、沼袋駅、野方駅、都立家政駅の4駅利用の住民限定で感じているストレスだ。高田馬場駅から下り電車に乗る場合、次の急行停車駅は7駅先の鷺ノ宮駅なので、手前にあるこれらの駅で降りるには各駅停車を利用することになる。残念ながら、西武新宿線は複々線化されておらず、各停は中井駅、沼袋駅で急行の通過待ちを強いられる。上り電車も同様だ。急いでいる時は、これがモヤモヤを大きく募らせる。

 しかも、下り電車ではなぜか、その通過待ち時間に車内が「シーン」とする。咳をするのも憚られるような、不思議な沈黙に包まれるのだ。これは西武新宿線各駅停車の名物といえなくもないが、かといって乗客になんらかのプラスにもならない……。

 ちなみに、かつては西武新宿線にも複々線化構想が存在したが、少子高齢化を背景とした利用者の減少もあり立ち消えに。今回の一部路線の地下化に際しても、複々線化は実現しなかった。そして冒頭でも触れたように、将来的にもいよいよそれが完全になくなったことが、つい先日明らかになったのである。

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