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残念な西武新宿線…乗り換え難しい、相互乗り入れナシ、駅ナカショボい、その理由を考察

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都営大江戸線・中井駅への乗り換えが非常に面倒な、西武新宿線の中井駅。

 

【モヤモヤ要素5】駅ナカ、駅前があまりにシンプル過ぎる

 本社所在地が所沢駅前であることもあってか、西武鉄道は所沢駅、狭山市駅、本川越駅など埼玉県内のターミナル駅は周辺の街作りに積極的だ。所沢駅周辺は現在、大規模な再開発が進んでおり、2018年にオープンした駅ビル「グランエミオ所沢」が、さらに拡張される。

意外に立派な所沢駅。

 一方で、新宿区(新宿、高田馬場を除く)、中野区、杉並区の沿線エリアの、駅ナカや駅前スペースを洗練させるような取り組みはほとんどない。

 たとえば、野方駅(中野区)は2010年に、開かずの踏切対策で駅構内に線路の南北を行き来できる通路ができ、駅舎のバリアフリー化がなされた。ただ、そこに住民を楽しい気分にさせるような演出はナシ。橋上駅舎であり構内にスペースはそれなりにあるが、商業施設は現状で西武鉄道がファミリーマートと共同運営するコンビニ「TOMONY」だけ(しかも小さい)。スタバ、成城石井(ローソン系だが)、紀ノ国屋、書店、雑貨店、タピオカミルクティーの店……そうしたものは何ひとつ存在しない。

 また、駅前にちょっとした広場も確保されたが、ここにはチェーン店のベーカリーが1軒あるのみ。ガーデンデザインが現代ふうに施されているわけでもなく、街路樹が1本あるだけ。地産マルシェやら、フリーマーケットやらのイベントが行われることもない。人が集う場になっていないというのが現実だ。

うら寂しい野方駅前の風景。

 土地の広狭、乗降客数の多寡の問題もあるのだろうが、西武鉄道から、23区にある西武新宿線沿線が走る街を魅力的にデザインする、沿線をブランディングする意思を感じられないのは確かである。“自分が住んでいる区は、23区の格付けランキングで少なくとも上から半分以内には入っている”──と思いがちな、中野区民、杉並区民の自意識に寄り添ってくれないのだ。

 いずれにしても、これまでの傾向から考えると、利用者がどんどん減っている現状では、いろいろな面のモヤモヤが晴れそうにない。

 首都圏の鉄道業界の流れとは逆方向に走っている西武新宿線は、はたしてどこを目指すのだろうか?
(文=ミゾロギ・ダイスケ/西武新宿線沿線に在住)

●ミゾロギ・ダイスケ
ライター・編集者・昭和文化研究家/映画・アイドルなど芸能全般、スポーツ、時事ネタ、事件などを守備範囲とする。今日の事象から、過去の関連した事象を遡り分析することが多い。著書に『未解決事件の昭和史』(双葉社)など。

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