「女性ウケも男性ウケも気にしてない。自分はROLANDでありたいだけ」“現代ホスト界の帝王”が語る美しさと全身脱毛の哲学
「ROLANDになぜモテるかって聞くのは日本人に箸の使い方がうまい理由を聞くようなもの」
――話を脱毛に戻しますが、やっぱりツルツルになるとモテますかね?
「モテようと思ってモテるものじゃないですよね。努力なくして、モテることはないわけだから、脱毛をして美意識を上げるのもいいんじゃないですか。常にかっこよくいようと努力を続ければ、自然と結果はついてきます」
――愚問ですけど、どうしたらROLANDさんのようにモテるようになれますかね?
「ROLANDになぜモテるか聞くっていうのは、日本人になぜ箸の使い方がうまいのかって聞くようなものですよね。つまり、答えようがない」
――女性にモテることは、生きるためのモチベーションではないんですね?
「不特定多数の女性に愛されたいという願望はないですね。女性も服と一緒で、大切な人がひとりいればそれで十分です」
――いい女としたいみたいな願望って、今どきダサいんですかね?
「いいんじゃないですか。人間の三大欲求のひとつだし。僕は興味ないですけど。それよりも、自分の事業で少しでも世の中を変えられたら、そんなに自己顕示欲を満たしてくれることってないですよね」
――下世話な質問ばかりで失礼しました。最後に実業家としての今後のビジョンを教えてください。
「数字的な目標とかはまったくないです。これだけ稼ぎたいとか、もともとないんですよ。幸い、生まれ育った環境で、ツラい思いをしてきたわけではないので、“ハングリー精神”ってなくて……。おかげさまで値札がついてるものならだいたい買えるようになりましたが、そんなにほしいものもないし。現状、かなり幸せなんですよね。今、自分にとって大切にしたいのは、従業員の幸せ。その上で、自分の事業で世の中の人を少しでも幸せにしたいと本気で思っています。僕の脱毛サロンで、人生が前向きになる男性が増えるなら、新たな出店も考えるでしょうね」
くだらないSNSを見ているくらいなら、鏡を見ているほうがいい——。そのストイックなまでの美意識は、確実に世の男たちに波及している。
幼少期からサッカーに明け暮れ、帝京高校で全国一をめざした経験があることでも知られるROLAND。月6000万円を売り上げ、歌舞伎町の伝説になったROLAND。「自信がないヤツは努力が足りない」。彼の言葉には、独特の重みがある。
「どうせ俺なんて……」と自らの容姿から目を背けている男性諸君! まずは、スネ毛でもツルツルにしてみるといつもと違う景色が見えてくるのかもしれない。
(文/丸茂アンテナ 写真/石黒淳二)