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ZOZO離れ、本格化はこれからか…PB事業が125億円赤字、安物ブランド化に反感も

文=A4studio
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 老舗のブランドや、セール時期にしか割引をしない方針のブランドなどは、商品を安売りしているようには見せたくないはずです。また、ZOZOARIGATOの割引額はZOZO側が負担するとはいえ、常に10%割引で買えてしまうとなると、自社のECサイトの集客にも影響が出ます。

 ZOZOTOWNでは現在、商品価格の表示パターンをブランド側で選べるように仕様が変わり、ZOZOARIGATO未加入者に対しては割引後の値段を非表示にすることも可能になりました。やはりみなさん人間ということで、こうした対策も含めて各企業への事前の相談があれば、反応はまた違ったのかもしれません。ZOZOには、もっとうまく交渉する余地があったのではないでしょうか」(森田氏)

 一方で森田氏は、今回ZOZOTOWNから撤退したブランドは、遅かれ早かれ同じ道をたどっていたのではないかとも語る。

「ZOZOTOWNへの出店には手数料がかかりますので、自社だけでやっていけるのなら、当然それが一番です。InstagramなどのSNSが全盛のこの時代では、わざわざZOZOTOWNに頼らなくても自分のブランドをアピールできますし、すでにそこそこ名の知れたブランドであればなおさらでしょう。

 しかしユーザー側の視点ですと、私の周りにもZOZOTOWNのユーザーは大勢いますので、そこまで“ZOZO離れ”が進んでいる実感はありません。忙しい人なら洋服の買い物は全部ZOZOTOWNで済ませてしまうこともあるでしょうし、大半の人はZOZOTOWNのシステムについて深く考えず、『安くてちょうど在庫があって、すぐに届くなら便利だ』ということで利用しているのだと思います」(同)

ZOZOTOWNは消えはしないが、これ以上の成長も望めない?

“ZOZO離れ”と騒ぎ立てるメディアと、現実のZOZOTOWNユーザーの間には温度差があるということか。だが、ファッション業界におけるZOZOTOWNの立ち位置は、昔と今では確実に変わってきているらしい。

「2004年12月にZOZOTOWNのサイトがオープンした当初は、まさに“街”のセレクトショップを回遊しているような、ファッション感度が高い人向けの洗練されたデザインだったと記憶しています。

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17:30更新
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