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連載
南清貴「すぐにできる、正しい食、間違った食」

一部の養殖サーモンに要注意?ダイオキシン検出量が11倍の例も、エサに豚肉や植物油脂

文=南清貴/フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事
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食生活の改善が不可欠

 しかし、養殖魚の生産に携わっている方々のなかには、本当に素晴らしい技術をもって、安全性を第一に考えて一生懸命努力されている方もいらっしゃるので、そういう方々が生産したものと、劣悪な養殖魚をきちんと区別する、いわば「目利き」みたいなことが、これからは必要になってくるのかもしれません。

 天然の魚も、遠洋のものには水銀などの有害重金属類が含まれています。これは、ご存じのように、胎児の脳の発達に悪影響を与えます。胎児のみならず、子供も大人も食べた人すべてに悪影響を与えることもわかっています。なぜ、遠洋のもののほうが危険度が高いかというと、食物連鎖の果てに体内濃縮が起こり、大型のものであればあるほど、その汚染度が濃縮されていくからなのです。それを食べるということは、食物連鎖の頂点に立つことを意味しますが、そこに問題の根幹があるのです。

 これは一人ひとりが考えるべきことですが、人類全体として考えていかなければならない問題も含まれています。それは、私たちが将来に向けて、どのような食料生産体制を組むかという壮大な問題なのです。

 今が良ければそれで良い、ということにはなりません。未来の私たちの子孫の生命・健康に重大な影響を及ぼす問題です。

 その鍵は、実は私たちの毎日の食事、食生活、食習慣にあります。そのことを考えようという趣旨で、この連載を続けてまいりました。それが、今回でなんと100回目を迎えることができました。この間、ビジネスジャーナルの関係者の皆さま、とりわけ編集担当の方には一方ならぬお世話になり、また、読者の方からのさまざまなご指摘にも真摯にご対応くださったことに、この場をお借りして深く感謝申し上げます。

 この連載100回を記念して、今までの分をまとめ、さらに新たに書き下ろし原稿を加えた本が出版されることになりました。出版時期などはまだ決定しておりませんが、なるべく早く本を世に出して、多くの方々に食生活のありようを問いたいと思っています。

 出版の暁にはぜひ、お買い求めいただき、ご支援を賜りたく存じます。そして、これからもこの連載をお読みくださいますよう、お願い申し上げます。
(文=南清貴/フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事)

●南清貴(みなみ・きよたか)
フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事。舞台演出の勉強の一環として整体を学んだことをきっかけに、体と食の関係の重要さに気づき、栄養学を徹底的に学ぶ。1995年、渋谷区代々木上原にオーガニックレストランの草分け「キヨズキッチン」を開業。2005年より「ナチュラルエイジング」というキーワードを打ち立て、全国のレストラン、カフェ、デリカテッセンなどの業態開発、企業内社員食堂や、クリニック、ホテル、スパなどのフードメニュー開発、講演活動などに力を注ぐ。最新の栄養学を料理の中心に据え、自然食やマクロビオティックとは一線を画した新しいタイプの創作料理を考案・提供し、業界やマスコミからも注目を浴びる。親しみある人柄に、著名人やモデル、医師、経営者などのファンも多い。

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