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フジ月9完全復活の『ラジエーションハウス』、ついに今夜クライマックス突入

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 窪田正孝が主演を務める連続テレビドラマ『ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~』(フジテレビ系)の第9話が3日に放送され、平均視聴率は自己最高だった前回から1.8ポイント減の11.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だった。フジ月9は近年低迷が続いているが、本策は視聴率2桁をキープしており、“フジ月9復活”を印象付けている。

 このドラマは、レントゲンやCTで病変を写し出す放射線技師・五十嵐唯織(窪田)が「病の写真家」として、目には見えない患者の病気を見つけ出し、命を救っていく医療ドラマだ。五十嵐には、医師免許を持っているにもかかわらず、それを周囲に隠して技師として働いているという秘密がある。幼い頃、片思いしていた甘春杏(本田翼)と「甘春が医者になったら、自分は写真を撮る人になって彼女を助ける」と約束したからだ。

 だが、甘春が放射線科医として勤務する甘春総合病院に赴任してきた五十嵐は、彼女が自分のことをまったく覚えていないことに気付く。というより、甘春はその頃の記憶が抜け落ちているらしい。というわけで、このドラマは「甘春はなぜ五十嵐のことを忘れてしまったのか」「甘春が五十嵐との約束を思い出す日は来るのか」が全体を貫く軸のひとつとなっている。というよりも、明かされないまま延々と引っ張っているというほうが正しい。

 そんななか、甘春は第8話のラストで頭痛によるふらつきでエスカレーターから転落した。病院の固い床に頭を打ち付けたのだからかなり危ない事態に思えるが、ドラマ的にはまあまあいい方向に進んだともいえる。頭を打ったことで昔の記憶を取り戻し、五十嵐との関係が変化、ないしは進展する――という具合にストーリーを進めやすくなったからだ。視聴者の大半が「頭を打ったのは記憶を取り戻すフラグ」と思ったに違いない。

 ところが第9話は、そんなベタなストーリーにはならなかった。どう見ても頭部にダメージを負っているはずなのに、検査の結果は異状なし。倒れた原因も「軽い脳震とう」で片づけられた。失われた記憶を取り戻すこともなかった。この後、五十嵐が彼女の肩に異常を発見する流れとなるのだが、どうも肩透かしの印象が否めない。「原因不明の頭痛で転落した」という意味ありげな設定になんの意味もなかったからだ。これなら、街で誰かとぶつかって階段から転落し、肩や腰を打ったという設定のほうがよっぽどしっくりくる。視聴者からも「頭痛の原因を追究しないとダメな流れじゃないのか」「五十嵐との記憶を取り戻す展開だと思ったのに、なんだこの中途半端なイベントは」とツッコミが相次いだ。

 その一方で、立場や権威を振りかざす若手医師・辻村駿太郎(鈴木伸之)については、ベタベタな「医療ドラマあるある」ストーリーを展開。技師の役目を軽んじる言動ばかり繰り返していた辻村だったが、この回で技師たちの見事な技術とチームワークを目にして感銘を受け、すっかり心を入れ替えた。その流れで、勝手に敵視していた五十嵐とも和解した。さらに、辻村は日本を代表する大学病院の教授の息子であり、父から過大な期待を受けてその重圧に苦しんでいた――というありがちな設定も登場。最後には、五十嵐らとの出会いによって父の重圧から解放されるハッピーエンドまでおまけについてきた。ほかにも、疑惑で騒がれた政治家が身を隠すために偽装入院するネタがあったりと、「どこかで見たことあるなあ」というネタばかり。

「いけ好かない存在だった辻村が心を入れ替えていい奴になった」という筋立てはしっかり描かれており、「今回の話はわかりやすくて良かった」「少年漫画的な展開に胸が熱くなった」と視聴者から好意的な声も聞かれた。その一方で、「あまりにありきたりのパターンでまったく面白くなかった」「五十嵐の活躍で甘春が助けられる話かと思いきや、辻村先生の上げ回で拍子抜け」「もう終盤なのに、まったくひねりのないベタベタ展開の回は必要なんですかね?」など、ドラマ全体の軸であるはずの五十嵐と甘春の関係性を進展させずに内容の薄い余計な話を広げたことについて批判する声も少なくない。

 さて、次回は前院長であり、現在はうつ状態にある甘春の父・正一(佐戸井けん太)に関するストーリーが繰り広げられるようだ。甘春の過去にもまつわる話である可能性も大いにあることから、「今度こそは甘春が記憶を失った謎が明かされるのでは」と視聴者の期待を集めそうだ。
(文=吉川織部/ドラマウォッチャー)

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