永田町の「謎」 現役議員秘書がぶっちゃける国会ウラ情報

丸山穂高議員に幼女セクハラ疑惑浮上、在任中なのに事務所閉鎖で連絡がつかない状況


 ちなみに、本人にはなんの連絡もないのに出馬予定が発表されるケースもありました。知人たちからの問い合わせで自分の名前が新聞に出ていることを知り、発表から5日を経ても、まだ正式な連絡がなかったそうです。この記事が出る頃にはどうなっているのか、楽しみです。

 参院選は都道府県単位で比例区は全国が選挙区ですから、幅広い選挙戦略を立てなければなりません。ポスターやチラシ、ハガキの準備、演説会場の手配はもちろん、ウグイス嬢などスタッフさんの確保も大変です。それなのに今さら候補を決めるって、どうなっているのでしょうね。

 一方で、すでに選挙カー(街頭演説カー)の取り合いは始まっています。レンタカー会社には問い合わせが相次ぎ、統一地方選挙のときのようにピーク時の価格を提示しても契約が成立していっているそうです。

 また、ウグイス嬢の手配やポスター用紙の確保の依頼をしている事務所も増えています。選挙ポスターの掲示方法やサイズなどは公職選挙法で決められていて、雨に強い特殊な用紙を使用するため、総選挙で一気に注文を受けると在庫がなくなってしまうこともあるのです。

 また、拡声器に使う単一乾電池が店頭から消えてしまうこともあります。今のうちから大量に購入してストックしておくというのも、ベテラン秘書の腕の見せどころです。

 さらに、選挙事務所の契約も頭の痛い話です。短期間の契約自体が難しい上に、選挙事務所となれば人や車の出入りが多いので、近隣のみなさまの理解がないと契約に至らないことも多いのです。

 また、参議院には「1人区」の問題もあります。定数2人・改選数1人の選挙区で、全国に32あります。この1人区で確実に勝つために、与党も参院選に集中したいと考えているはずです。まぁ、大きな選挙前は、あっちでもこっちでも混乱します。これも、永田町の“選挙あるある”のひとつなのです。
(文=神澤志万/国会議員秘書)

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