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金融庁「老後2千万円不足するから投資しろ」は極めて危険…投資信託購入者の半数は“損”

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「初心者に一番適している投資は、やはり株式と金です。いずれも上がるか否かはともかく、ゼロになる確率が少ないからです。逆に、素人が手を出すと危険なのが不動産投資、FX、仮想通貨です。特に仮想通貨は未知の部分が大きく、リスクが大きすぎます」(同)

 では、他人に資産運用を任せる投資信託はどうだろうか。

「専門会社に勤める私が言うのもなんですが、投資信託の場合、利益が出るかどうかは担当者の腕次第です。投資先は、株式、公社債、不動産、インフラなど多種多様ですが、実際は半数が損をしています。先ほどの『6割が負け組』という事情を考えても、『投資でお金を増やせ』という政府の号令を鵜呑みにした人の半数は損をすることが目に見えているわけです」(同)

 投資とは、早く言えば「カネの奪い合い」である。負けた人のカネが勝った人に回るわけだ。利益が確実な投資など、この世には存在しない。政府が資産運用をすすめているからといって、むやみに手を出すのはかなり危険である。

蔓延する投資詐欺の手口とは


「投資はリスクが高くなるほどリターンも高くなり、リスクが低いほどリターンも低くなります。この基本的原則を認識してください。また、そもそも老後のために必ずしも投資が必要というわけではありません。定年退職後はひとりで小さな事業を始めたり、再就職したりするのも選択肢のひとつです。

 ただ、投資は真剣に行えば“脳への刺激”というプラスアルファも生じます。認知症の予防にも効果があるといわれているので、興味がある人は自分に合ったジャンルを見つけ、まずは勉強のつもりで少額から始めましょう。もうひとつ、投資には“相場観”が絶対に必要です。そのため、『大金を投じるのは相場観を身に付けてから』と心がけてください」(同)

 付け加えておくと、今の世の中には数多くの投資詐欺が存在する。「絶対に儲かる」「うまくいけば元手が1万倍に」「政治家がバックについている」などの言葉は、決して信用してはならない。そうした話の多くは、手数料目当て、もしくはポンジスキーム(投資詐欺の基本的構図)だからである。

「絶対に儲かる」のであれば、その利益を独り占めにすることも可能なはずだ。そんなおいしい話を、わざわざ他人に教えるわけがない。これも、覚えてきたい投資の基本的原則だ。
(文=井山良介/経済ライター)

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