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望月理恵子「耳が痛い食の話」

味噌汁やヨーグルトは食前に取らないとダメ?“いつ食べるか”で栄養の吸収率に大きな差

文=望月理恵子/健康検定協会理事長、管理栄養士
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ヨーグルトは食前or食後or食間?

 ヨーグルトもフルーツ同様に食後のデザートとしていただく方も多いのではないでしょうか。しかし、ヨーグルトに多く含まれているカルシウムは、満腹の時より、空腹の時のほうが、吸収率が良いことがわかっています。そのため、カルシウムのことを考えると、お腹が空っぽの食前や、食間に食べるほうがオススメです。

 食前に食べると、その後の食後血糖値の急上昇が抑えられ、肥満予防にもつながります。

ブームとなっている鯖缶は食前or食後or食間?

 近年ブームとなっている鯖や鮭など魚の缶詰。脳神経に働きかけるDHAや、血液に働きかけるEPAが多く含まれている健康食品ともいえる1品。お酒に合うので、おつまみとしても手軽に食べられますよね。

 しかし、EPAやDHAは、夜よりも朝に食べるほうが体内血中濃度が高くなることがわかっています。さらに、これらの成分は脂溶性なので、油があるほうが、体内に吸収されやすいのです。食事をすれば、少なからず油が含まれている場合がほとんどなので、食後に食べたほうが効率よく吸収されます。

 DHAやEPAを摂取するためには、鯖缶は朝食後、せめて朝食中に食べるのが効率的です。

 ご紹介したように、同じ食べ物でも時間帯や胃の状態によって吸収率が変わります。せっかく食べるのであれば、吸収率を考えて食べるのも良いですね。ただ、気にしすぎて食事が楽しくなくなると、栄養素の吸収率は低下してしまい本末転倒になってしまいます。適度に意識していきましょう。
(文=望月理恵子/健康検定協会理事長、管理栄養士)

望月理恵子/健康検定協会理事長、管理栄養士

望月理恵子/健康検定協会理事長、管理栄養士

株式会社Luce代表、山野美容芸術短期大学講師、服部栄養専門学校特別講師、日本臨床栄養協会評議員。ダイエット指導士、ヨガ講師、サプリメント・ビタミンアドバイザーなど栄養・美容学の分野で活動をおこなっている。

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