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【森友問題】籠池氏「値引き根拠の埋設ゴミは“なかった”」…財務省側が値引きを主導

文=青木泰/環境ジャーナリスト
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Q:つまり籠池さんは、新たにあったとされるゴミについて、報告を受けた時には、見つかった時から5日も経過していた。本来なら施主である籠池さんが、そのゴミの実態を確認し、工事の進行に邪魔になるかを確かめますよね。それが、報告を受けた時には工事はストップしていた。なぜ籠池さんに確かめることもなく工事をストップしたのか、事業者に聞きましたか?

「杭打ちによって、深さ3m以上の場所からゴミが見つかり、これはどこの杭でも見つかる可能性があり、ごみの上に杭を打つと杭打ちの意味がなくなると説明されました」

Q:一方、前年の4者会談(15年9月4日)の報告が、籠池さんに報告されていなかったことも、ご自身に起きた状況として挙げられていますね。つまり一言でいうと、施主である籠池さんの知らないところで、ゴミの処理方法をどのように行うかなどの話し合いが進んでいて、そのことは籠池さんに伝わっていなかったということですね。

「このゴミの件があり、中道組に聞いたところ、そのときの備忘録を持ってきてもらいました。そこには、処理できないゴミは場内処分と書かれてあり、その点について、このときまでキアラから連絡はなかった」

Q:テレビ東京の報道では、安倍晋三首相に忖度した近畿財務局がゴミの値引きを考えたということになっていますが、なぜ近畿財務局の役人が、そのようなことを行ったのですか?

森友学園の開校にあたって、安倍首相夫妻がバックアップしていることは、近畿財務局には伝わっていました。首相夫人の昭恵さんと撮った写真を見せてほしいといった話もありました。」

Q:では、安倍首相に忖度して値引きが行われた?

「ただし、当時私が要望を出していたのは次の2点です。(1)定期借地契約の支払い金額を下げてもらいたい。(2)土壌改良工事(重金属除染と埋設ゴミの撤去)の有益費の支払い分を早く行ってほしい。したがって安く売却してほしいということは、私は要望としても出していなかったし、言っていません。一方、役人が埋設ゴミを理由に値引く話は、国の役所としてのなんらかの指示があり、忖度して実行したものと考えられます。指示がなければ忖度はありません」

Q :経過を見ると、近畿財務局が、資金がない森友学園に購入可能な金額まで値段を下げるために、埋設ゴミを使ったと考えられます。籠池さんは、大幅な値引きを考えていなかったとしたら、資金調達の面ではどのように準備されていたのですか?

「経団連の総務部長クラスの人たちや財界のトップクラスから資金が捻出されることを考えていました。17年2月には、校舎建設が終了した学園の見学も予定していました」

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