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木村隆志「現代放送のミカタ」

『わたし、定時で帰ります。』最終回の3つの注目ポイント…結衣と種田はハッピーエンド?

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 今夜、ドラマわたし、定時で帰ります。』(TBS系)が最終回を迎える。

 働き方改革が世間の関心を集めるなか、「残業ゼロ! 定時で帰る!」がモットーのヒロイン・東山結衣(吉高由里子)がブラック企業やモンスター社員と対峙する……という物語は、まさにタイムリー。

 結衣と、元恋人で上司の種田晃太郎(向井理)、現恋人でライバル会社に勤める諏訪巧(中丸雄一)の三角関係もあって、右肩上がりの盛り上がりを見せてきた。

 ただ、シビアなテーマを扱っているにもかかわらず、牧歌的なムードで描き続けたことで「結局、このドラマは何が言いたいのかわからない」という声があるのも事実。これまでの内容を振り返りつつ、「どんな最終回が求められるのか?」を掘り下げていきたい。

定時に帰りたい理由はビール?恋人?

 真っ先に振り返りたいのは、結衣のキャラクターについて。

 ここまで結衣は、子育てをしながら働く賤ヶ岳八重(内田有紀)、仕事に対するモチベーションが上がらない新人の来栖泰斗(泉澤祐希)、要領が悪く会社に棲み着く吾妻徹(柄本時生)らの悩みに寄り添い、気づきをうながすような言葉をかけてきた。

 定時に帰ることを主張するだけでなく、穏やかな人柄の結衣は、好感度の高いヒロインである一方、「どこかしっくり来ない」という視聴者も少なくない。その理由は、結衣が早く帰ってしていることが、「ハッピーアワーのビールを飲む」「恋人と過ごす」ことばかりだったからではないか。

 たとえば、趣味に没頭したり、習い事を楽しんだり、友人や家族との時間を大切にしたりなどのシーンは、ほとんど見られない。テーマのひとつであるワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)の描き方が単純であり、「そうまでしてピッタリ定時に帰らなければいけない」という理由に欠けるのだ。

 その意味で、6月11日に放送された9話は疑問の多い展開だった。結衣は、ようやくやる気を出して仕事に取り組む来栖に「がんばりすぎてはいけない」と訴えかけ、さらに「種田さんみたいになってはいけない!」と熱く説得。

 ネット上には、「せっかくやる気を出した新人に自分の価値観を押し付けてやめさせるの?」「結衣も種田に仕事で頼り切りなのに、なんでそんなひどいことが言えるの?」「自分は早く帰ってビール飲んでいるか、恋人とイチャイチャしているだけなのに」という視聴者の声が続出していた。

 だからこそ、最終回では「仕事にやる気を出すこと」「残業をすること」「同僚に頼ること」、そして「定時に帰ること」の是非をどう描き、どんな落としどころを見せるのかに注目したい。

敵は会社という巨悪か、個人の小悪か

 もうひとつのポイントは、結衣が立ち向かう相手の大きさ。9話では、部長でプロデューサーの福永清次(ユースケ・サンタマリア)のずるさばかりが目立ち、“敵は会社という巨悪ではなく、個人の小悪”という印象が強かった。

 程度の差こそあれ、問題のある社員は多くの会社にいるものであり、個人に責任を転嫁すると、作品のスケールは小さくなってしまう。それだけに最終回では、福永という個人ではなく、その背後にある会社を相手に戦う結衣が見たいところだ。

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